2004 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化の生理的多型性にMTHFR遺伝子多型が与える影響
Project/Area Number |
16370106
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagasaki Wesleyan University |
Principal Investigator |
草野 洋介 長崎ウエスレヤン大学, 現代社会学部, 教授 (70325637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高村 昇 長崎大学, 医学部, 助手 (30295068)
大園 惠幸 長崎大学, 医学部, 教授 (90213719)
青柳 潔 長崎大学, 医学部, 教授 (80295071)
安部 恵代 長崎大学, 医学部, 助手 (90372771)
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Keywords | MTHFR遺伝子 / 動脈硬化 / 生理的多型性 / IMT / PWV / 高感度CRP / ホモシステイン |
Research Abstract |
ホモシステイン代謝に関連する酵素であるMTHFR(メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素)遺伝子多型が、動脈硬化の生理的多型性に与える影響を、研究期間内に明らかにするために平成16年4月に長崎県小浜町の一般(地域在住)住民の基本健康診査受診者に対して、事前説明会を行い、その後にインフォームドコンセントを得たもののみを調査対象とし、MTHFR遺伝子型の解析、および動脈硬化進展度を血管内膜の複合体厚(IMT)ならびに脈波伝搬速度(PWV)により測定を行い、MTHFR遺伝子多型が動脈硬化の生理的多型性に与える影響を調査した。また、近年、動脈硬化の進展過程における炎症反応の関与の重要性が指摘されおり、特に、血清高感度CRP(hs-CRP)は血管障害の独立した危険因子になることが疫学研究により見出されている。動脈硬化の進展に関する全身的共関の一要素として、血清脂質値などの血清生化学検査に加え、hs-CRPの計測を行った。結果は現在解析中である。引き続き本年も小浜町での平成17年度基本健康診査で高感度CRP、ホモシステインを測定してこれらの経時的変化を観察すると同時に、IMT、PWVを測定し、やはり経時的変化を観察する。前年度に調査した各遺伝子型と高感度CRPとホモシステイン、さらにIMT、PWVの変化についてその関連を調査する予定である。
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