2004 Fiscal Year Annual Research Report
アジア・モンスーン地域の都市発展と自然環境改変の相互メカニズム
Project/Area Number |
16380029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
蓑茂 寿太郎 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (30078208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 忠一 東京農業大学, 地域環境科学部, 助教授 (50152799)
阿部 伸太 東京農業大学, 地域環境科学部, 講師 (70256642)
入江 彰昭 東京農業大学短期大学部, 講師 (50299939)
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Keywords | アジア・モンスーン / 環境計画・設計モデル / 特定地域学 / 公園緑地 / ランドスケープ・デザイン |
Research Abstract |
本研究の初年度は、アジア・モンスーン地域の中に研究対象となる都市を選定する作業から着手した。当初、本研究においては、アジアの大都市のみを研究対象と予定し、研究分担者らのこれまでの研究の積み上げから、バンコク、マニラ、台北、ソウル、釜山、上海等の都市について、その都市発展と自然環境改変の状況を調査してきた。しかし、そうした大都市だけでなく、アジア・モンスーン地域に存在しながら各国の個性を持ち続けている個性ある都市を対象に研究を進めることが適切と判断するに至った。そこで、アジア・モンスーン地域における特定地域学研究という位置づけで研究を進めることとし、その手順開発を中心に都市発展と自然環境改変の相互メカニズム解析と言う観点から実施することとした。 一つは、日本の盆地地域をケーススタディとした研究であり、これは都市発展を含む地域の近代化が自然環境の改変とどのような関係にあったかの究明を狙いとしたものである。また、二つ目の釜山の特定地域学研究は、開発制限区域と言うグリーンベルトが設定された都市において、限られた低平地に建設される高層住宅の住民意識を問うものである。さらに、3つ目には、北京の水系システム分析をともなった和園の歴史的積層性分析に基づく敷地計画レベルの研究である。そして4つ目には、アジア・モンスーン地域における都市発展に伴い必要とされる自然環境保全のモデル発見を狙いとした公園種別研究にも着手した。すなわち、アジア・モンスーン地域の都市が必要とする公園種別は、欧米モデルのそれとは異なるのではないかと言う仮説に基づく研究の着想と具体的展開である。 以上大きく、本年度の研究では、3つの特定地域研究に着手し、1つのモデル構築研究の方向が見えたので、このことを研究実績概要として報告したい。
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Research Products
(8 results)