2006 Fiscal Year Annual Research Report
黒麹菌から単離したAl耐性因子の構造とそのAl耐性植物創製への適用
Project/Area Number |
16380067
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉村 悦郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (10130303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 充 明星大学, 理工学部, 助教授 (40315750)
中西 啓仁 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
田代 桜子 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (40328555)
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Keywords | イソプロピルリンゴ酸 / 出芽酵母 / アルミニウム |
Research Abstract |
シロイヌナズナからクローニングした3種類の2-イソプロピルリンゴ酸合成酵素遺伝子(AtIMS)を、シロイヌナズナへ導入し、2-イソプロピルリンゴ酸高発現の植物体の創生を試みた。植物体への形質転換はフローラルディップ法を用い、リファンピシン、カナマイシン、ハイグロマイシン入りのLB培地でベクターコントロールとAtIMS遺伝子を持った4種類のアグロバクテリウムをそれぞれ30℃で2日間培養した。培養後、菌を5%スクロース、200μL/L Silvet L-77水溶液に懸濁し、その懸濁液に栽培36日目のシロイヌナズナのつぼみを数秒間浸した。つぼみを浸した後、植物体を容器に入れサランラップでふたをして湿気を保った状態で栽培を始め、最初の感染作業から5日後、10日後に初日と同様の操作で感染作業を行った。その後23℃、明時間14時間、暗時間10時間の条件で栽培を続け、栽培73日目にシロイヌナズナから種子を回収した。回収した4種類の種子を0.1%アガロース水溶液3mLに懸濁し、春化処理を行った。その後23℃、明時間14時間、暗時間10時間の条件で栽培を行った。生育してきた埴物を培地から抜き取り、湿らせたロックウール上に移植し、ラップをして湿度を保ったタッパーの中で順化させた。順化させた後植物が植わったロックウールをバーミキュライト上に移し、栽培を行った。これらの植物体を昨年度完成させたAl耐性評価システムでの耐性能の評価を行ったが、明確な耐性能は現在までのところ確認できなかった。
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Research Products
(1 results)