2006 Fiscal Year Annual Research Report
生体膜表面糖鎖ミメティックスによる人工複合糖質の機能設計
Project/Area Number |
16380077
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
碓氷 泰市 静岡大学, 農学部, 教授 (50111802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 健臣 静岡大学, 農学部, 助教授 (30273171)
山崎 昌一 静岡大学, 理学部, 教授 (70200665)
山本 憲二 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (70109049)
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Keywords | Glycotechnology / Glycoscinece / Glycoconjugate / Glycomimetics / Molecular design / Artificial mucin / Neoglycolipid / Glycomaterial |
Research Abstract |
生体膜表面上の複合糖質オリゴ糖鎖を分子認識の素子と見なし、ポリペプチドや脂質をベースにしてこれら糖鎖を組み込むことで、糖タンパク質や糖脂質のミミックを創りだし生体膜表面ミメティック分子を機能設計し、生命科学材料としての展開を図ることを目的とした。 1)人工ムチンの機能設計 インフルエンザウイルス受容体糖鎖構造に基づいて酵素法によるの実践的合成法を開発し、これらオリゴ糖鎖を高密度でポリペプチド鎖(γ-ポリグルタミン酸)の側鎖に導入した新規な人工ムチンとしての糖鎖ポリペプチドの極めて簡便な酵素・化学合成法を開発した.さらにこのポリマーでウイルスを処理すると人獣に共通したヒト型やトリ型ウイルスの宿主細胞への感染・侵入を強力にブロックすることを発見し、ヒトインフルエンザウイルスの吸着剤として極めて有効であることを明らかにした。 2)ネオ糖脂質の機能設計 微生物由来ホスホリパーゼDを触媒素子として、グリセロリン脂質(ホスファチジルコリン)を供与体基質、ラクトース配糖体を受容体基質とを反応させるとホスファチジル基を実に簡単にワンポットで配糖体のアグリコン水酸基に転移させ、両親媒性ネオ糖脂質を合成できる方法を開発した。ネオ糖脂質は膜表面モデルを構築するためのミメティック分子として有用な素材になりうることを実証した。
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Research Products
(6 results)