2004 Fiscal Year Annual Research Report
隔離分布するブナ林の繁殖維持機構評価に基づく復元プログラムの開発
Project/Area Number |
16380099
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
角張 嘉孝 静岡大学, 農学部, 教授 (60126026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向井 譲 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (80283349)
秋山 侃 岐阜大学, 流域環境研究センター, 教授 (10283318)
水永 博己 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (20291552)
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Keywords | ブナ / リモートセンシング / 隔離分布 / 生理生態モデル / ハザードマップ / 海抜高 / 自家不和合 / ブナ苗木 |
Research Abstract |
ブナは北海道黒松内低地を北限とし、鹿児島県高隈山に至るまで広く分布している。しかしながら、西南日本および太平洋側の山岳地帯に隔離されたブナの集団は北陸および東北のブナの集団と比較して非常に小さく、個体数の減少と孤立化による交雑範囲の縮小による近交弱勢化の進行にともない、その個体群維持上極めて危機的な段階と考えられる。 この研究では、以下の3つのサブテーマによって進める。 (i)リモートセンシング技術を応用して、西南日本および太平洋側に数多く見られる隔離されたブナ集団を見いだす技術を確立すること。 (ii)隔離分布するブナ集団における繁殖力の評価。孤立した個体群の近交弱勢化をその遺伝子の数、頻度および空間分布を解明することにより、繁殖の遺伝構造を数値情報として評価すること。 (iii)繁殖の維持に必要な個体数および面積に関する数値情報を組み立て、数種の野外実験を通して天然更新が阻害されている要因を解明すること。 ブナ林の復元プログラムの作成にあたっては、数種の野外実験に基づいた結果と数値化された判断基準によって、統合化された難易度が想定されるので、隔離分布しているブナ林の現状に応じた保全プログラムが作成できる。
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Research Products
(2 results)