2006 Fiscal Year Annual Research Report
人口減少時代における農業・農村の持続性確保と効率的代謝・再編過程に関する研究
Project/Area Number |
16380145
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
両角 和夫 東北大学, 大学院農学研究科, 教授 (30312622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
合田 素行 鳥取環境大学, 環境情報学部, 教授 (40134457)
西澤 栄一郎 法政大学, 経済学部, 助教授 (30328900)
橋詰 登 農林水産省, 農林水産政策研究所, 主任研究官 (00356312)
市田 知子 明治大学, 農学部, 助教授 (00356304)
石井 圭一 東北大学, 大学院農学研究科, 講師 (20356322)
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Keywords | 農村活性化政策 / 少子高齢化 / LAG / 農業集落 / 人口移動 / 動態構造 / 人口減少時代 |
Research Abstract |
今年度は、ほぼ次のような調査・研究活動を行った。その一つは、前年度の末(18年3月中・下旬)に、EUの中山間地域における少子高齢化対応をみるために行った農村活性化政策(READERプラス)の取りまとめ、検討である。EUでは地域のグループ(LAG)によるボトムアップ的な対応の支援がなされているが、日本の人口減少時代の農村政策を考える上で大いに参考になることが了解された。二つは、今後の農村のイメージについての検討である。同じく中山間地域にあって、少子高齢化に積極的な対応を見せる幾つかの地域の事例(長野県、岩手県等)を分析し、今後の農村の果たすべき機能・役割と新しい農村を実現する条件を整理、検討した。三つは、前年度から進めていた農業センサス、国勢調査を用いた市町村レベル、とくに「自然減、杜会増」の見られる市町村を中心に、人口移動と要因の分析を行い、その成果を踏まえて、今後の農村における人口の展開の予測を試みたこと、である。四つは、農業集落の動態構造である。農山村地域が人口減少の進むなかで、どのように構造変化を遂げるのか、そして定住人口、農地面積、その利用状況等はどうなるのかぐ所要のシミュレーションをおこなった。ここでは、脆弱化する集落機能とその社会的影響に関しても分析し、2030年の農業集落数と集落構造の推計結果を示すことができた。五つは、最終報告書とりまとめのための研究会の開催(2回)である。第2回目の研究会では、これまでの研究成果を踏まえて新たな社会の展望に関して議論し、最終報告書の枠組みについて参加者の合意を得た。
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Research Products
(5 results)