2006 Fiscal Year Annual Research Report
空間複合情報を活用した情報共有型トレーサビリティシステムの構築
Project/Area Number |
16380167
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
本郷 千春 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助教授 (20272354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
建石 隆太郎 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (90114545)
須永 剛司 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (00245979)
横山 和成 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 中央農業総合研究センター, チーム長 (40191514)
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Keywords | 農業空間情報 / 情報デザイン / 精密農業 |
Research Abstract |
食の安心・安全の確保、食糧生産基盤の強化に視点をおいて、空間情報を共有化して融合させた分かりやすくて使いやすい営農情報の提供およびトレーサビリティシステムを提案することが本研究の目的である。平成18年度は北海道十勝管内の畑作地帯をモデル地域として実証試験を行い、以下の結果を得た。 (1)前年度に引き続いて、衛星データからバレイショの収量とでん粉価を推定し、マッピングを行った。今年度は原料用品種であるトヨシロを対象とし地帯別ではどのような傾向があるかを調べるために、地形区分に対応付けて調査地点を分割してでん粉価と画像DN値との関係を調べた。その結果、低地および中台地〜高台地に位置する圃揚において、緑のバンドを使用した植生指数との間にr2=0.88およびr2=0.77の相関が見られた。しかし、低台地ではr2=0.39と低かった。地形区分と土壌タイプとの関係は、中台地内高台地が火山灰土壌、低台地は火山灰と沖積の中間型の土壌、低地は沖積土であることから、低台地では各圃場のバレイショの生育反応が異なっていた可能性が考えられた。 (2)「食と農の対話」を支援する情報システムのデザイン開発の内、平成18年度は、生産者と消費者の対話を対象とし、生産情報を媒介とした生産者と消費者のコミュニケーション(対話)活動を支援する情報システムのデザイン開発を行った。具体的な内容は以下の通りである。(1)情報システム上に、実証試験圃場の地図およびリモートセンシング画像を背景として表示。(2)地図、衛星画像上に、農業生産と食生活の現場から、それぞれの行為を行う人々が写真、文、GPSデータのセットとして投稿できる情報システムを構築。(3)投稿された記事群を閲覧・加工・編集を行える機能を情報システムに付加。
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Research Products
(2 results)