2006 Fiscal Year Annual Research Report
極限乾燥地バイオマス遺伝子資源の機能開発と有効利用
Project/Area Number |
16380215
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安部 征雄 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 教授 (70015808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 達人 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 教授 (70292513)
礒田 博子 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 助教授 (00375429)
宮崎 均 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 教授 (40183636)
中村 幸治 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 助教授 (40212097)
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Keywords | 乾燥地 / 環境分析 / 生物資源 |
Research Abstract |
本年度は西オーストラリア乾燥地・北アフリカ乾燥地・中国乾燥地を対象とし、バイオマスや生物資源・遺伝子資源についての調査・機能解析を行った。延べ5人の研究者が海外にて、野外調査・研究討議を実施した。 乾燥地における生産性向上のために、共同研究としてTim Colmer博士(The University of Western Australia)と実施。この成果を同博士と国内の第一線の研究者を招聘した公開シンポジウム「植物の低酸素ストレス研究の最近の動向」にて発表した。これには国内外の研究者約50名が参加した。 オーストラリア乾燥地では、植林によるバイオマス資源の増大、および植林によるバイオマス評価に関する地上調査とリモートセンシング解析を実施した。広域予測が可能になる事で、炭素固定量の計算が可能となった。また、バイオマス成長に影響を及ぼす因子の探索を実施した。4本の関連論文を発表(内2本は2007年度印刷)。さらに3課題について解析が進行中。 中国では北京市内にて、中国側の土壌・水・気候分野の研究者と共に内陸部の乾燥地有用生物資源探索に関する議論と情報収集を行った。また、生物資源有効利用方法の実現可能性について検討した。 モロッコ乾燥地では、アトラス山脈西側の生態環境調査を実施し、バイオマス資源探索に関する基礎情報を得た。また、森林生態系研究者による植物調査が別途実施され、生物多様性とバイオマス資源の関連について検討した。 有用生物資源探査研究としては、以下の研究活動を行った。 ・オリーブ葉の白血病細胞分化誘導作用についてPCT出願を行った。また、活性成分の同定に成功し、投稿論文が受理された。 ・各種オリーブオイルの抗I型アレルギー活性の差異から、活性成分の同定に成功し、論文投稿を行った。 ・45種のアロマ植物の生理活性として、メラニン合成阻害・育毛促進・抗ストレスの3つの新奇活性を見出し、特許出願を行った。メラニン合成阻害・育毛促進活性については論文投稿を行った。
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Research Products
(13 results)