2005 Fiscal Year Annual Research Report
胚性幹(ES)細胞で特異的に発現する遺伝子群ECATの機能解明
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16390079
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山中 伸弥 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (10295694)
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Keywords | ES細胞 / 分化多能性 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
胚性幹細胞(ES細胞)は哺乳動物の初期胚に由来する幹細胞で、成体を構成するすべての細胞へと分化できる多能性を維持したまま、半永久的に増殖する。私たちははこれまで、ES細胞がこれらの特性を維持する分子機構の解明を目指して、ES細胞で特異的に発現する遺伝子群(ECAT : ES cell associated transcript)の同定と機能解明を進めてきた。本研究の目的は、ECAT遺伝子群、特にECAT4 (Nanog)がES細胞の特性維持、生殖細胞形成、および癌の発生と進展において果たす役割を解明することである。 1.ECAT4 (Nanog)の標的遺伝子探索 昨年度に同定した候補遺伝子についてクロマチン免疫沈降によって真の標的遺伝子であるかを検討した。 2.Nanogの複合体解析 Flag-Nanogを安定的に発現するES細胞から抗Flag抗体を用いたアフィニティー精製を行った。 3.Nanogの生体における発現様式の解析 Nanog遺伝子座にEGFPをノックインしたマウスやES細胞を用いて、発現様式を詳細に解析した。 4.Nanog遺伝子の調整領域の解明 昨年度に同定した調節領域のエピジェネティックな修飾を詳細に解析した。 5.Nanog遺伝子のコンディショナルノックアウトマウス解析 Nanogの第2エキソンがloxPで囲まれたマウスの樹立を試みた。 6.他のECAT遺伝子の機能解析 新たに同定したヒトES細胞と共通しているECAT遺伝子に関して、遺伝子ノックアウトと過剰発現などによる機能解析を行っている。
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Research Products
(3 results)