2005 Fiscal Year Annual Research Report
地理情報システムを用いた地域医療供給体制の最適化に関する研究
Project/Area Number |
16390152
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
平尾 智広 香川大学, 医学部, 助教授 (20325335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
實成 文彦 香川大学, 医学部, 教授 (60127561)
万波 俊文 香川大学, 医学部, 助教授 (90398032)
鈴江 毅 香川大学, 医学部, 助手 (70398030)
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Keywords | 医療供給体制 / 地理情報システム / 地域医療 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地理情報システム技術を応用して、施設の属性、受益者の属性、地理的条件の三者を考慮し、アクセスの面から見た地域診療圏における最適な医療連携のあり方について明らかにすることである。 本研究で明らかにする具体的項目 1.医療施設へのアクセスから見たカバレッジ、公平性を推定する。さらにそれらと死亡、罹患、有病、医療費等の健康結果との関係を明らかにする。 2.医療施設機能別のアクセスから見たカバレッジ、公平性を推定する。さらに移動時間からみた最適な連携のパターンの推定を行う。 3.地域の医療施設を対象に、2で推定した連携モデルと実際の状況を比較検証する。 平成17年度の研究実績 1.GIS解析 初年度に作成したデータベースを基に、診療科毎の診療圏分析とカバレッジ、4次メッシュ単位の住所地から見た医療施設への平均距離と公平性の分析を行った。GISによる医療アクセス評価の有効性が確認できた他、個々の知見としては居住地や時間帯による較差が認められた。結果については近日中に論文投稿の予定である。 2.医療施設利用に関するデータ収集 個々人の医療施設利用状況と関連要因を知るために、地域住民ならびに職域集団に対して「医療サービスへのアクセスと選択に関する調査」を行った。これは患者の動線から施設利用や連携のパターンを探るもので、医療施設の選択において「距離や利便性」が重要な他、居住地、職場、医療施設の地理的関係も作用していることが確認できた。医療施設の受診者に関する情報収集は継続して行っているところである。
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Research Products
(3 results)