2005 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄ストローマ細胞による造血幹細胞の自己複製制御メカニズムの解明
Project/Area Number |
16390274
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中島 秀明 東京大学, 医科学研究所, 特任助教授 (30217723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
森川 吉博 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (60230108)
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Keywords | 造血幹細胞 / 骨髄ストローマ細胞 / 自己複製 / mKirre / ISF / ShIF |
Research Abstract |
平成17年度は16年度におけるmKirreの基本的な生理学的機能の解析に引き続き、mKirreノックアウトマウスの作成を行った。まずmKirre cDNAをプローブにしてBACライブラリーをスクリーニングし、mKirre遺伝子を含むBACクローンを単離した。BACクローンおよびマウス遺伝子データベースをもとにmKirre遺伝子座の制限酵素マップを作成、これをもとにmKirre遺伝子のプロモーター領域および第1エクソンをneomycinカセットで置換するようにターゲティングベクターをデザインし作成した。このようにして作成したターゲティングベクターをE14 ES細胞にエレクトロポレーションで導入、得られたneomycin抵抗性クローンの中から相同組み換え体をサザンブロットにより選別した。これにより、5‘側および3'側のプローブそれぞれにおいて陽性の相同組み替えクローンを1クローン得ることができた。このクローンについて、さらにネオマイシン遺伝子をプローブにしてサザンブロットを施行し、予想されるサイズのバンドがでることを確認した。このクローンをC57BL/6マウスのblastcystにインジェクションし、キメラマウスを作成中である。 また、ISFを強発現した骨髄ストローマ細胞株MS10,PA6が造血幹細胞(HSC)の支持能を増強するメカニズムを、cDNAアイクロアレイを用いて解析した。MS10の親株とISFを強発現したMS10 (MS10/ISF)で遺伝子発現パターンを比較し、ISF強発現により、TIMP-3およびSFRP-1の発現が低下していることを見いだした。さらにMS10/ISFにおいてTIMP-3,SFRP-1の発現を人為的に回復させると、HSC支持能が親株と同レベルにまで低下することを確認した。以上より、ISFによるHSC支持能増強にはTIMP-3,SFRP-1の発現低下が関与していることが強く示唆された。
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Research Products
(6 results)