2004 Fiscal Year Annual Research Report
マウス、ヒト体性幹細胞を用いた骨格筋変性疾患治療の基盤技術の開発
Project/Area Number |
16390300
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平家 俊男 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90190173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
依藤 亨 京都大学, 医学研究科, 講師 (60220779)
平松 英文 京都大学, 医学研究科, 助手 (40362503)
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Keywords | 造血幹細胞 / 骨格筋 / 多能性幹細胞 / sphere / 筋ジストロフィー症 / 間葉系幹細胞 / 再生 / 機能 |
Research Abstract |
近年、骨髄中には造血幹細胞のみでなく、筋細胞、骨細胞、軟骨細胞、脂肪細胞等に分化し得る間葉系幹細胞が存在することが知られるようになった。骨格筋組織においても、筋ジストロフィー症モデルマウスへのマウス造血細胞移植により、移植細胞の筋細胞への分化が確認された。しかし、その由来細胞が造血幹細胞分画、間葉系幹細胞分画いずれに属するのか詳細な解析が不明であるとともに、長期に渡る機能的再構築も確認されていない。さらに、骨格筋幹細胞がどのような分子機構で障害骨格筋組織へ特異的に生着し、再生機構が作動するのか不明である。また、ヒトにおいても、造血幹細胞移植を受けた先天性免疫不全症患者の解析にて、同時に併せもった変性筋疾患の機能的回復を示唆する報告がなされているが、移植造血幹細胞との関連において客観的評価はなされていない。本研究では、骨髄、臍帯血中に含まれる骨格筋への分化能力を有する組織幹細胞の同定を行ない、さらにマウスを用いてin vivoにおける評価を行った。まず、骨髄細胞より骨格筋への分化能を有する細胞分画の同定を行った。種々組織幹細胞の同定に、sphere培養法を用いた培養法が用いられている。今回、骨髄細胞より非血球細胞を分別した後、sphere培養法を組み合わせることにより、骨格筋への分化能を併せ持つ、多能性幹細胞分画を同定した。現在、多能性幹細胞の分子生物学的基盤、in vivoにおける評価を行っている。
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Research Products
(6 results)