2006 Fiscal Year Annual Research Report
抗IL-6レセプター抗体を用いた若年性特発性関節炎の病態に関する網羅的解析
Project/Area Number |
16390305
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
横田 俊平 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (10158363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 雅亮 横浜市立大学, 医学部, 準教授 (30254204)
今川 智之 横浜市立大学, 附属病院, 準教授 (20336548)
成戸 卓也 横浜市立大学, 医学部, 研究員 (60438124)
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Keywords | 若年性特発性関節炎 / IL-6 / 抗IL-6レセプター抗体 / 原因検索 / 高サイトカイン病 |
Research Abstract |
本研究では、ヒト化抗IL-6レセプター抗体治療前後で、細胞レベルでの免疫機能の解析に加えてproteomics解析を用いて、30,000個の分子の発現量の変化を蛋白レベルおよび遺伝子レベルで網羅的に解析し、IL-6阻害治療の本質的な標的分子を明確にすることにより、根本的原因について検索を行った、また、小児科領域で血中IL-6値が高値を示し、IL-6が病態に関係していることが示唆されている疾患群(川崎病、CINCA症候群など)についてもヒト化抗IL-6レセプター抗体を臨床応用し効果の有無を判定し、IL-6の各々の疾患に対する意義について検討した。 ・proteomics法を用いた、IL-6阻害治療の阻害標的分子の同定と本疾患の根本的原因の検索 2D-DIGE(蛍光標識二次元ディファレンシャルゲル電気泳動)法及びiTRAQ (Isotope Tag for Relative and Absolute Quantitation)法による定量プロテオーム解析を行い、IL-6阻害治療の阻害標的分子の同定に努めた。 ・他の小児熱性疾患でのIL-6の役割についての検討 川崎病、CINCA症候群などのIL-6が果たす役割について病態を機軸にして検討した。今後は、更に小児科領域のIL-6関連疾患(サイトカイン病)を網羅的に解析して、ヒト化抗IL-6レセプター抗体治療前後の阻害標的分子の変化について詳細に検討していきたい。
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