2004 Fiscal Year Annual Research Report
樹状細胞とマクロファージの癒合細胞(ハイブリド細胞)による新規免疫細胞療法
Project/Area Number |
16390313
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
松江 弘之 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教授 (10250424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴垣 直孝 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (40262662)
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Keywords | 樹状細胞 / マクロファージ / ハイブリド細胞 / 癌免疫療法 |
Research Abstract |
A.樹状細胞(DC)とマクロファージ(mφ)の融合細胞の作成 A/J(H-2^k)マウス皮膚由来の成熟DC株XS106とA/Jマウス由来腹腔mφをPolyethylene glycol(PEG)法にて融合させ、DC-mφ Hybridsの選択には我々が開発したdouble selection法を用いた。まずlineを樹立し、次にlimiting dilutionにてクローンを樹立した。 B.DC-mφ Hybridsのin vitroの解析 DC、mφ、DC-mφ Hybridsについて、Phenotypeの解析、DNA量・染色体数の測定、ネオマイシン耐性遺伝子の解析をした。 またAllo mixed lymphcyte reaction(allo MLR)を用いた抗原提示機能、Antibody dependent cell-mediated cytotoxicity(ADCC)、サイトカイン・ケモカイン産生能および遊走能を解析した。 C.DC-mφ Hybridsのin vivoでの抗腫瘍効果 1.治療モデル:腫瘍細胞(Neuro2a-OVAまたはS1509a-OVA)1x10^5細胞をA/Jマウス(10+3mice/group)の腹腔に接種し、生存をモニターする。1週間後,及び2週間後に以下の細胞を腹腔より投与する(1x10^7cells/mouse、10groups)。1.No treatment,2.mφ alone,3.DC alone,4.mφ+DC,5.DC-mφ Hybrids,6.No treatment+anti-OVA Ab,7.mφ+anti-OVA Ab,8.DC+anti-OVA Ab,9.mφ+DC+anti-OVA Ab,10.DC-mφ Hybrids+anti-OVA Abで比較検討中である。投与方法(静脈内投与など)、皮下腫瘍に対する効果、パルス併用療法についても検討している。手技上、再現性に問題が有りまだ結論がでていない。 D.Gap juntion(Gj)を介した細胞間相互作用の解析:DCが抗原提示する際に、DC間のGjを介した情報伝達が重要であることを明らかにした。DC-mφ Hybridが所属リンパ節内でのDCに抗原を渡し、活性化するのに重要なメカニズムと考え、解析中である。
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