2005 Fiscal Year Annual Research Report
多種部位深部加温を目的としたリエントラント型ハイパーサーミアシステムの構築
Project/Area Number |
16390345
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
加藤 和夫 明治大学, 理工学部, 教授 (80115104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 一雄 明治大学, 理工学部, 教授 (00090100)
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Keywords | ハイパーサーミア / 空胴共振器 / 非接触深部加温 / 寒天ファントム / 共振周波数 / 加温パターン / 環境 / 漏れ電磁波 |
Research Abstract |
本研究では,多種部位深部癌の非接触加温治療を目指して,リエントラント型ハイパーサーミアシステムの設計試作を目的としている,以下に、本年度の主な成果を示す. 1.空胴共振器型加温システムによる加温実験 試作・開発した加温装置について,人体各部の形状等を考慮した人体等価寒天ファントムを自作し,これを用いた加温実験を実施した. (1)胴体ファントムの加温:人体の胴体程度の大きさを有する寒天を作成し,この寒天の周囲に脂肪層を巻き付けた.そして,直径80cm,高さ80cmの空胴共振器を用いて加温実験を実施し,基礎データを収集した.その結果,脂肪層の異常加温は発生せず,胴体深部を楕円状に加温できることを確認した. (2)頭部ファントムの加温:人体の頭部程度の大きさを有する寒天を作成し,加温を実施した.使用した空胴共振器は,頭部専用を予定しており,直径40cm,高さ80cmである.その結果,ファントム内部を同心円状に深部加温できることを確認した. (3)環境への漏れ電磁波の測定:空胴共振器側面に設けたウインドウからの漏れ電磁波を測定した.ウインドウ部から20cm程度離れた遠方では,15V/m以下であることを確認した. 2.研究総括 人体の頭部および胴体程度の大きさを有するファントムの模擬臨床加温実験を実施し,本試作加温システムの基本的な非接触深部加温特性を明らかにした.更なる目標として,他の共振周波数における加温パターンを検討する予定である.
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Research Products
(6 results)