2005 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト臍帯血、ES細胞由来の肝(前駆)細胞移植による肝不全治療の基礎的研究
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16390357
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Research Institution | Tokyo medical and Dental University |
Principal Investigator |
寺本 研一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (80197813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有井 滋樹 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50151171)
田中 雄二郎 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 教授 (70236644)
斉藤 佳子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教務職員 (50178969)
朝比奈 欣治 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (40345294)
寺岡 弘文 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (30019137)
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Keywords | カニクイザルES細胞 / マウスES細胞 / 胚様体 / 肝細胞分化 / 細胞移植 / 臍帯血 |
Research Abstract |
1)マウスES細胞を使った実験 昨年の研究成果でEB細胞をさらに純化し未分化細胞を除去することに成功した。すなわち、ES細胞をEB細胞として培養し、この細胞群をPercoll法で比重の違いにより上層、下層の2群に分けた。さらに上層を採取し単層培養を行った。次にmagnetic cell sortingでPECAM-1 and Mac-1抗体を使いネガティブセレクションをかけた。この細胞分画は移植しても奇形腫の発生なしに肝細胞分化が確認されたが、これらの細胞分画を肝障害ラットに投与したところ、肝機能の改善を認めた。これにより本法は肝障害の治療に応用できることが示唆された。 2)カニクイザルES細胞から肝細胞の分化誘導 霊長類であるカニクイザルES細胞を使った研究はヒトES細胞の臨床応用に向けて重要な情報をもたらすと考えられる。我々はカニクイザルES細胞から胚様体を形成させ、接着培養を行った。RT-PCRでアルブミン、アルファフェトプロテインの発現を見たところ、これらの肝細胞マーカー陽性細胞が認められ、肝細胞様細胞の分化に成功した。これらの肝細胞のマーカーを発現する細胞が多く得られる培養条件(HGFなどgrowth factorの添加が必要と思われる)を設定することができた。免疫染色ではアルブミン、CK8/18,alpha 1 antitrypsinなどの陽性細胞が認められ肝細胞への分化を確信することができた。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Generation of hybrid hepatocytes by cell fusion from monkey embryoid body cells in the injured mouse liver2006
Author(s)
Kentaro Okamura, Kinji Asahina, Hiroaki Fujimori, Rie OZeki, Keiko Shimizu-Saito, Yujiro Tanaka, Kenichi Teramoto, Shigeki Arii, Kozo Takase, Miho Kataoka, Yoshinori Soeno, Chise Tateno, Katsutoshi Yoshizato, Hirobumi Teraoka
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Journal Title
Histochemistry and Cell Biology 125(3)
Pages: 245-257
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[Journal Article] Enrichment of Hepatocytes Defferentiated from Mouse Embryonic Stem Cells as a Transplantable Source2005
Author(s)
Yuji Kusashiro, Kimji Asahina, Rie Ozeki, Keiko Shimizu-Saito, Yujiro Tanaka, Yujiro Kida, Kouji Inoue, Michinari Kaneko, Tetsuji Sato, Kenichi Teramoto, Shigeki Arii, Hirobumi Teraoka
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Journal Title
Transplantation 79(5)
Pages: 550-557
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