2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16390380
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小林 直哉 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (10325102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 俊義 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教授 (00304303)
香川 俊輔 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00362971)
白川 靖博 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (60379774)
持立 克身 (独)国立環境研究所, 環境健康研究領域, 主任研究員 (20132863)
中路 修平 クラレメディカル株式会社, 新規事業開発部, 担当部長
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Keywords | レンチウイルスベクター / ヒトテロメラーゼ遺伝子 / インスリン分泌ヒト不死化株 / ブタ糖尿病モデル |
Research Abstract |
1.レンチウイルスベクターを用いたヒト膵島細胞への遺伝子導入を検討し、良好な遺伝子導入が可能であった。低コストで容易に大量培養が可能な、ヒト膵島細胞株を樹立するにあたり、遺伝子操作は重要なトールとなる。その目的にレンチウイルスベクターが有用であることが示唆された。 2.我々はヒト膵島細胞に注目し、ヒトテロメラーゼ遺伝子(hTERT、一対のloxP配列に挟まれているためCre/loxP反応にて除去できる)を組み換えレトロウイルスベクターを用いて導入することで、グルコース応答性を有するインスリン分泌ヒト不死化株NAKT-15の樹立に成功した。当該細胞は無限に増殖が可能である。NAKT-15細胞を糖尿病マウスの腎皮膜下に移植したところ、血糖値の正常化と生存率の有意な延長を認めた。 3.大型動物を用いてNAKT-15細胞の移植効果と安全性を検討するために、膵臓全摘によるブタ糖尿病モデルの作成に取り組み成功した。当該ブタは、糖尿病性ケトアシドーシスにて10目以内に全例死亡した。よって、NAKT-15細胞を移植することで糖尿病性ケトアシドーシスを予防できるか否か検討可能なモデルと言える。
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Research Products
(3 results)