2005 Fiscal Year Annual Research Report
悪性脳腫瘍に対する遺伝子分子生物学的手法を用いた新たな治療戦略
Project/Area Number |
16390411
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
清水 惠司 高知大学, 医学部, 教授 (50162699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴 啓彰 高知大学, 医学部附属病院, 講師 (60333514)
山田 昌興 高知大学, 医学部附属病院, 講師 (60287761)
池中 一裕 自然科学研究機構, 生理学研究所, 教授 (00144527)
八幡 俊男 高知大学, 医学部, 助手 (40380323)
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Keywords | 神経膠芽腫 / レトロウイルスベクター / プロモータ / 遺伝子治療 / MAGE-E1 / integrin α3 / ES細胞 / マイクログリア |
Research Abstract |
予後不良の悪性グリオーマに対し、MBP遺伝子発現プロモータで自殺遺伝子(HSVtk)を制御した脳特異的レトロウイルスベクターを用いた遺伝子治療の基礎的研究を続けてきた。しかし、各腫瘍内のMBP遺伝子発現量によりMBP遺伝子発現プロモータの遺伝子導入効率が左右されるので、M4GE-D4(E1)遺伝子(Cancer Res 61:4809-4814,2001;Gene 277:129-137,2001)や、それ以外のグリオーマ高発現プロモータ組込み高力価グリオーマ特異的レトロウイルスベクターの開発を進めている。第一世代のベクターの安全性については、英国のBioReliance社からreplication competent retroviruses (RCR)の混在の無い事が実証された。さらに、Common Marmosets (霊長類)を用いたin vivo安全性についても追求中である。また、レトロウイルスベクターの特異的部位導入法の開発を試みているが、未だ公表の段階ではない。我々が作製したONS-M21抗体が認識するグリオーマ関連抗原の一つがintegrinα□であり(Br J Cancer 68:831-837,1993;Mol Immunol 32:407-416 1995;Anticancer Res 18:4311-4315,1998;Cancer Lett 127:171-176,1998;Br J Cancer 79:333-339,1999)、グリオーマ細胞の表面糖鎖とintegrin α3発現メカニズムとの相関についても研究を開始する計画である。その他、グリオーマのCystatin CやCDC25Bの表現の意義についても探索中である(Hum Pathol 36:1008-1015,2005;J Clin Pathol, in press)。さらに、マウスES細胞より誘導したマイクログリア(J Neuroimmunol 160:210-218,2005)の組織内浸潤能を用いて、悪性グリオーマに対する新たな免疫細胞療法の開発を試みている。
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Research Products
(6 results)