2005 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロアレイによる遺伝子発現プロファイルに基づく関節リウマチ原因遺伝子解析
Project/Area Number |
16390444
|
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
桃原 茂樹 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (00190984)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪狩 勝則 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80343557)
鎌谷 直之 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00114447)
戸松 泰介 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (40112693)
|
Keywords | 遺伝子発現プロファイル / 滑膜 / 原因遺伝子 / 関節リウマチ / 軟骨 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
軟骨及び滑膜を用いたDNAマイクロアレイにより有意な発現の差を示したmRNAのうちgenome scanでの陽性領域上に位置する83遺伝子を最重点候補遺伝子とし、一次スクリーニングを行った。一次スクリーニングには患者試料の重症化を指標とした層別化を試み、重症例188例、非重症例188例の2群に分け、対照188例とともに関連解析に使用した。 これらは対照も含め前例女性とし、患者試料についてはseropositiveのものに限っている。二次スクリーニングには患者試料として当施設で収集済みの1128例、対照試料として健常成人455例を使用した。当初対照試料には約1000例の使用を予定していたが、患者試料とsex matchさせた結果455例となった。二次スクリーニングでのSNP選択にはHapMapを利用した。SNP解析にはTaqMan法を用いた。主な統計解析手法にはカイ二乗検定及びフィッシャー直接確立検定を用いた。 最重点候補遺伝子上の200SNPに対する一次スクリーニングの結果、10SNPで有意な関連を認めた。これらのSNPを含む遺伝子上で解析SNPをHapMapを用いて拡張した結果、phosphatidic acid phosphatase 2a (PPAP2A)で有意な関連を確認した。現在機能解析を進めている。 その他に並行して既知の疾患感受性遺伝子の追試を行っている。日本人は白色人種に対し異なる遺伝背景と生活習慣を有しているため、日本人の関節リウマチの遺伝背景を探ることは意義深い。これまでにCTLA4、PTPN22、CIITA、PDCD1の追試を行い、いずれも有意な関連を認めず、白色人種とは異なる疾患遺伝背景をもつことが示唆された。
|
Research Products
(5 results)