2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト骨転移腫瘍における特異的標的タンパク質の発見と新しい予防的治療戦略の構築
Project/Area Number |
16390445
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
永田 見生 久留米大学, 医学部, 教授 (50140687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 公昭 久留米大学, 医学部, 助教授 (90268912)
津留 美智代 久留米大学, バイオ統計センター, 研究員 (90368887)
山口 岳彦 獨協医科大学, 医学部, 講師 (80245125)
自見 厚郎 久留米大学, 医学部, 教授 (90140897)
角間 辰之 久留米大学, 先端癌治療研究センター, 客員教授 (50341540)
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Keywords | 骨転移バイオマーカー / プロテオミクス / Biostatistics / Bridging study / 特許 / がん骨転移予防 / 創薬 / トランスレーショナルリサーチ |
Research Abstract |
我々は、平成16年9月、プロテオミクスから世界で初めて、ヒト骨転移バイオマーカーを発見し、特許の出願を行った。我々の発見したヒト骨転移特異的タンパク質は、肝臓がん原発46例に、経時的にタンパク質の増加発現が確認され、骨シンチの画像診断により骨転移が確認された6ヶ月以上前の血清中に存在していた。 骨は、肺、肝臓に次いでがん転移好発部位であり、現在、がんで死亡する患者の25〜50%に骨転移が見られ、人生の最期を骨転移で苦しむ人は7〜15万人に達すると考えられる。現在、骨転移の発見のための手段は、骨シンチなどの画像診断であり、その補助検査として、骨代謝マーカーを見ているのみである。癌患者にとって、骨転移から発生する痛みは最大の苦痛である。骨転移の早期情報が骨転移の分子標的タンパク質として、患者血清中から検査できれば、画像診断以前に発見でき、骨転移の予防が可能となる。このバイオマーカーの有用性が明らかになれば、がんの骨転移患者が苦痛から解放される。 我々は、この骨転移バイオマーカーを、日本、アメリカ、ドイツの3カ国で同時臨床試験を展開し、その有用性を検証し、さらに予防薬の開発を展開する。
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Research Products
(2 results)