2006 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト骨転移腫瘍における特異的標的タンパク質の発見と新しい予防的治療戦略の構築
Project/Area Number |
16390445
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
永田 見生 久留米大学, 医学部, 教授 (50140687)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐田 通夫 久留米大学, 医学部, 教授 (10162398)
津留 美智代 久留米大学, バイオ統計センター, 研究員 (90368887)
山口 岳彦 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (80245125)
竹内 正弘 北里大学, 薬学部, 教授 (30317060)
佐藤 公昭 久留米大学, 医学部, 助教授 (90268912)
|
Keywords | バイオメーカー / プロテオーム / 予防 / 骨転移 / ICH |
Research Abstract |
骨転移バイオマーカーの臨床試験結果報告 2006年、久留米大学倫理委員会の承認を得、2006年5月より現在まで、我々が発見した骨転移特異的タンパク質の臨床試験を遂行した。 医師研究者主導型臨床試験 対象:がん患者(前立腺癌、乳癌、肝臓癌、肺癌、腎臓癌、複合癌など)人種:日本人、米国人、欧州人 臨床検査:血清 【骨転移特異的タンパク質の臨床的特徴】 (1)がんの骨転移の確定診断である骨シンチよりも、6ヶ月〜1年前に血液から予測可能なタンパク質である。 (2)骨転移の増悪に比例したタンパク質の容量依存性がみられる。 (3)原発部位の切除後にも血液中に存在する。 (4)骨転移の治療ビスフォスフォネート投与に依存しない。 【臨床的展開】 ●骨転移予防臨床検査試薬の開発 ●骨転移予防製剤の開発 ●日本、米国、欧州、国際同時臨床試験の開始 【臨床的意義】 ◆がん患者の骨転移での痛みの回避 ◆がん患者のQOLの向上 ◆がん患者の転移の精神的不安を回避 ◆がん患者の根治の希望 【臨床試験での感想】 久留米大学病院、久留米第一病院における原発治療後のがん患者において、1ヶ月毎に外来受診日に検査を行っている。骨転移バイオマーカーの発見により、患者のがんの転移への不安が減少し、前向きにがん治療に取り組む姿勢が感じられる。
|