2005 Fiscal Year Annual Research Report
臓器特異性機序に基づく薬理学的プレコンディショニング法の開発
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16390453
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| Research Institution | Nagasaki University |
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Principal Investigator |
澄川 耕二 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (60028660)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 哲也 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50304952)
趙 成三 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90325655)
三好 宏 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (90332858)
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| Keywords | 低酸素-再酸素化 / α_2アドレナリン受容体刺激薬 / 心筋スタニング / Na^+ / Ca^<2+>交換機構阻害薬 / ホスホジエステラーゼIII阻害薬 / 再灌流性不整脈 / イソフルラン / JNK |
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| Research Abstract |
1.α_2アドレナリン受容体刺激薬であるデクスメデトミジンが低酸素-再酸素化による左室機能障害に与える影響をラット灌流心モデルで検討した。デクスメデトミジンは、再酸素化後の左室収縮力の低下と左室拡張末期圧の上昇を有意に抑制した。またこの改善作用はα_2アドレナリン受容体遮断薬ヨヒンビン投与により抑制され、再酸素化による左室機能障害に対するデクスメデトミジンの保護作用にα_2アドレナリン受容体の関与が明らかとなった。この成果はAnesth Analg 2005;100:629-35に掲載された。
2.心虚血再灌流障害の一型である心筋スタニングに対する、Na^+/Ca^<2+>交換機構阻害薬であるKB-R7943の保護効果を急性装置埋め込み犬で検討した。高用量のKB-R7943の虚血前静脈内投与は、全身の血行動態に影響を与えることなく、心筋スタニングからの回復を有意に改善し、in vivoでの虚血再灌流障害に対する心筋保護作用が明らかとなった。この成果はJ Anesth 2005;19(2):124-30に掲載された。
3.心虚血再灌流障害の一型である心筋スタニングに対する、ホスホジエステラーゼIII阻害薬であるミルリノンの保護効果を急性装置埋め込みブタで検討した。臨床使用量のミルリノンの虚血前静脈内投与により心筋スタニングからの回復が有意に改善され、再灌流性不整脈も抑制し、ミルリノンの虚血再灌流障害に対する心筋保護作用が明らかとなった。この成果を米国麻酔学会(2005年10月Atlanta)で発表し、Anesthesiology 2005;103:A472に掲載された。
4.吸入麻酔薬イソフルランの腎臓に対する薬理学的プレコンディショニング作用を、ラットの腎虚血再灌流モデルで検討した。イソフルレン虚血前投与により、再灌流後の血中尿素窒素とクレアチニンの上昇を有意に抑制した。また、この腎保護作用はJNK活性の抑制により発揮されることが明らかとなった。この成果はAnesth Analg 2005;101:1584-9に掲載された。
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Research Products
(4 results)
