2005 Fiscal Year Annual Research Report
羊膜の生物学的特性の解明とその特性に基づく再生医学への応用
Project/Area Number |
16390473
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
二階堂 敏雄 富山大学, 医学部, 教授 (50180568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 郁生 信州大学, 医学部, 教授 (90192062)
伊勢 裕彦 信州大学, 大学院・医学研究科, 助手 (10324253)
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Keywords | 再生 / 羊膜 / 上皮細胞 / 間葉系細胞 / 高分子ポリマー / 分化 / 肝再生 / 糖尿病 |
Research Abstract |
エラスチン様ポリマーの合成高分子をプレーティングし、至適の高分子ポリマーを見いだした。その結果、エラスチン様のペプチドに細胞接着因子のペプチド部位を組み込んだものがもっとも良いものとなった。エラスチン様のペプチドだけでは細胞が接着できず、増殖できないことが分かった。培養した羊膜細胞を肝疾患モデルマウスの脾臓に移植することで、幹細胞に特異的に発現する遺伝子(Alubmin,αfetoprotein,αanti-trypsin, Transferine, Tyrosine amino-transferase, CPSase-I, Hepatocyte lectin-1)を発現する細胞に分化誘導させることに成功した。 また、培養羊膜細胞に、増殖因子および分化誘導因子を作用させ、インスリンを産成するベータ細胞に特異的に発現する遺伝子(Insulin, Glucagon, Glucose transporter, Pax4,Pax6)を確認することができた。さらに、SCIDマウスにSTZを投与することで糖尿病を引き起こし、血中グルコース濃度で糖尿病状態を確認したマウスの脾臓にあらかじめ上記の遺伝子が発現するように培養してある羊膜細胞を脾臓に移植することで、血糖値を下げることに成功した。分化誘導後に移植したヒト羊膜細胞が脾臓に生着したかどうかをβマイクログロブリン抗体を用いて組織学的に確認できた。また、抗ヒトインスリン抗体を用いることで、同生着細胞がインスリンを産生していることを確認することができた。 ラットの心臓の左心室表面の冠動脈虚血を結紮後、虚血を引き起こし、超音波で心筋梗塞の発生を確認した。心筋梗塞が発生したラットに、あらかじめ培養した羊膜細胞を移植することで心筋細胞の再生に成功した。ヒト羊膜細胞が心臓に生着したかどうかをβマイクログロブリン抗体を用いて組織学的に確認できた。また、心筋細胞に特異的に発現するNKX2.5についてヒトNKX2.5抗体を用いて組織学的に確認できた。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Intratumoral heterogeneous expression of p53 correlates with p53 mutation, Ki-67, and cyclin A expression in endometrioid-type endometrial adenocarcinomas.2005
Author(s)
Feng YZ., Shiozawa T., Horiuchi A., Shih HC., Miyamoto T., Kashima H., Suzuki A., Nikaido T., Konishi I.
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Journal Title
Virchows Arch. 14
Pages: 1-7
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