2004 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣癌動物モデル(トランスジェニックマウス)の開発
Project/Area Number |
16390477
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
伊藤 昌春 愛媛大学, 医学部, 教授 (10136731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松元 隆 愛媛大学, 医学部, 助手 (20346670)
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Keywords | 卵巣癌 / 動物モデル / トランスジェニックマウス / 腫瘍発生 |
Research Abstract |
年間7000人以上の本邦婦人が卵巣癌に罹患し,約4000人が毎年死亡していると推定されている。その粗死亡率は年々上昇し続け,この50年間で8倍以上となっている。卵巣癌は早期症状に非常に乏しく,初診時にIII/IV期の進行癌が過半数を占め,卵巣癌にはsilent killerとの別称も存在する。また,卵巣癌は比較的化学療法が有効とされている悪性腫瘍の一つであり,近年のtaxan系抗悪性腫瘍薬の登場によりさらに優れた治療効果が得られる様になった。しかしながら,依然として進行卵巣癌の大半は再発・死亡し,その生存期間の延長のために手術療法と化学療法の集学的治療の開発に精力が注がれている。悪性腫瘍に限らず各疾患の動物モデルはその病態解明のために非常に重要であり,世界中の研究者が各疾患の動物モデルの開発に情熱を傾けている。 われわれはこれまでに種々の発癌関連遺伝子(c-src, c-erbB2,IGF-1,E2F1)のトランスジェニックマウスを作製し,これらのマウスにおいて皮膚癌,胆嚢癌,前立腺癌,子宮頚癌などが発生することを明らかにしてきた。これらのマウスにはプロモーターとしてkeratin 1,5,14を使用してきたが,これらのkeratinは卵巣表層上皮には発現が認められず,卵巣癌の動物モデルとはなり得なかった。そこで,われわれはまず卵巣癌動物モデルとなりうるトランスジェニックマウス作製のためのプロモーターの選定を行い,keratin8(K8)が卵巣表層上皮に特異的に発現していることを見いだした。現在,K8のプロモーターのクローニングを進めており,今後K8をプロモーターとして使用した各種発癌関連遺伝子のトランスジェニックマウスを作製し,同モデルにおける卵巣癌を解析予定である。
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Research Products
(1 results)