2004 Fiscal Year Annual Research Report
仮想現実空間で誘起される平衡障害の脳機能画像を用いた評価
Project/Area Number |
16390484
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
古屋 信彦 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80107606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 英男 群馬大学, 医学部, 講師 (40251102)
近松 一朗 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30301378)
高橋 克昌 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30326839)
高安 幸弘 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70375533)
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Keywords | 脳磁図 / バーチャルリアリティ / 仮想現実空間 / 平衡障害 |
Research Abstract |
3年計画のうち、初年度の今年は機器の開発を行った。 脳機能画像は脳磁図を利用する。当大学設置の機器は、電気刺激と静止画像による視覚刺激のみ同期する設定だった。仮想現実空間刺激と同期させるように、機器を改良した。仮想現実空間は、3D画像とムービーとを組み合わせて提示するコンピュータソフトを開発した。簡易言語でムービーを動かすとともに、コンピュータの同期ポートから、映像の任意の箇所で同期トリガー信号を出すように設定し、脳磁図機器では同期しつつ波形を加算解析できるよう工夫した。 仮想現実空間映像刺激はめまい感を惹起させるが、客観的に被検者の平衡障害を検者が認識できるよう、刺激と同時に被検者の眼球運動を記録解析する機器を考案し、開発した。この機器は上下、左右方向の眼球運動を眼振電図として記録し、リアルタイムで眼振の緩徐相速度と急速相を解析できる。設定によって、最大緩徐相時、緩徐相から急速相への切り替わり時にコンピュータ同期ポートからトリガー信号を出すことができる。同信号を脳磁図と同期させて、例えば「眼球が急に動いたとき」「眼球の運動方向が変わったとき」など任意の眼球運動時の脳機能画像を得ることができる。 当該研究の実験系は、(1)広視野スクリーンに映像を提示→仮想現実空間・めまい感を惹起→映像から同期信号→刺激にあわせて脳磁図記録、(2)映像からめまい感惹起→眼球運動記録・解析→眼球運動から他覚的に平衡障害が生じた瞬間をとらえ同期信号→平衡障害時の脳磁図記録の異なる2つが可能となった。 今年度は健常者を対象にして、直線ベクション刺激、視運動性眼振刺激、滑動性眼球運動刺激における大脳皮質の反応を脳磁図で解析した。来年度からは平衡障害患者を対象にして研究をすすめる予定である。
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Research Products
(4 results)