2004 Fiscal Year Annual Research Report
眼光学系の波面収差および散乱が視機能に与える影響の検討
Project/Area Number |
16390493
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大鹿 哲郎 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90194133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加治 優一 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50361332)
岡本 史樹 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30334064)
若林 毅俊 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (90302421)
平岡 孝浩 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助手 (30359575)
木内 貴博 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助手 (10361346)
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Keywords | 波面収差 / 散乱 / 不正乱視 / コントラスト感度 / フーリエ解析 / quality of vision / 白内障 / 屈折矯正手術 |
Research Abstract |
Quality of visionについて種々の研究実績を上げ,報告を行った.まず波面収差の年齢変化を明らかにするために,正常人眼において角膜および眼球全体の波面収差を測定した(Am J Ophthalmol 2004;137:988-92).その結果,正常人眼においては年齢に伴って,角膜のコマ収差が増大するために眼球全体のコマ収差が増大すること,水晶体の球面収差の増大によって眼球全体の球面収差が増大することを見いだした.次に,屈折矯正手術laser in situ keratomileusisによる眼球収差の変化量と,コントラスト感度の変化量について検討した(Invest Ophthalmol Vis Sci 2004;45:3986-9).手術によって眼球の収差は増大すること,その変化量と相関してコントラスト感度が低下することを初めて明らかにした.水晶体の収差変化については,核白内障によって三重視が生じる症例があること(Am J Ophthalmol 2004;137:361-3),水晶体の散乱測定と収差解析により白内障患者の視機能を推定することができるようになる可能性があること(J Cataract Refract Surg 2004;30:1198-208)を報告した.散乱の測定に関しては,Scheimpflug原理に基づく後嚢散乱測定について検討し,その方法の利点および限界について報告した(Am J Ophthalmol 2004;137:732-5).角膜の不正乱視の定量化については多数の発表を行ったが,代表論文として,角膜形状解析データをフーリエ解析することにより球面成分,円柱成分,非対称成分,高次不正乱視成分を分離定量する方法を確立したものを挙げる(Ophthalmology 2004;111:752-7).正常人眼でフーリエ各成分の正常域を設定し,続いて各種疾患および術後眼におけるフーリエ成分変化について報告した.
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Research Products
(6 results)