2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16390550
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
植松 宏 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80100957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳沢 幸江 和洋女子大学, 家政学部, 助教授 (60191160)
森田 定雄 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教授 (20202426)
山脇 正永 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教授 (30302855)
千葉 由美 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助手 (10313256)
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Keywords | 摂食・嚥下機能 / 高齢者 / テスト食品 / 咀嚼回数 / 咬合接触面積 / 最大咬合圧 |
Research Abstract |
要介護高齢者施設で具体的な食物形成を決定する際に一定の評価法を導入しているケースは少ない。摂食能力を簡易に適切に評価する方法が確立されていないので、日常食品の摂取状況から摂食能力を簡単に判断できる方法の考案を目的に本研究を実施した。 対象者は20歳代の若年者群と70歳以上の高齢者群の男女とした。まず、咬合接触面積,最大咬合圧,咬合力を測定した。試料は一般食品の中から食感の異なる9食品を選択した。各試料の一口量を自由咀嚼させ、嚥下直前の食塊を回収し粒度率を算出した。咀嚼回数も測定した。嚥下直前の食塊の大粒度率と咬合状態および咀嚼回数の相関関係を解析し、摂食能力評価へ利用できる可能性のある食品を抽出した。 その結果,摂食能力評価に利用できる可能性のある試料と考えられた煮ごぼう,鶏肉,あられ,ぶり照焼のうち,あられは日常食品としてはやや特殊な特性を有していた。 本研究によって,日常食品の摂取状況から摂食能力を簡単に判断できる方法として,比較的水分含有率が高くて,付着性,凝集性,弾力性が強くなく,ややかたさのある食品を摂取したときの,嚥下までの咀嚼回数を計数する方法が最適であることを明らかにした。これは特別な装置や技術が不要であり,対象者への負担も少ない。ニーズの高い要介護高齢者施設における実施も充分可能であり,極めて有用であると考えられる。
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Research Products
(2 results)