2005 Fiscal Year Annual Research Report
口腔扁平上皮癌におけるリンパ管新生因子VEGF-C局在の免疫走査電顕法による解析
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16390596
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
杉原 一正 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00117516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上川 善昭 鹿児島大学, ・医学部・歯学部附属病院, 助手 (30332901)
新田 哲也 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10325813)
別府 真広 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00363648)
上川 泰子 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教務職員 (70253903)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / リンパ管 / リンパ管新生因子 / VEGF-C / 免疫走査電顕法 / D2-40 / CD105 |
Research Abstract |
口腔扁平上皮癌におけるリンパ系を介した所属リンパ節転移は、病気の進行における主な予後左右因子であり治療の指標でもある。今回の研究において腫瘍内リンパ管新生が口腔扁平上皮癌における所属リンパ節転移のリスクと関連するかを明らかにするために所属リンパ節に病組織学的転移を認めた口腔扁平上皮癌30例の生検標本を用いてリンパ管マーカーであるD2-40、腫瘍血管内皮細胞マーカーのCD105、血管内皮細胞成長因子のVEGF-C、細胞増殖マーカーのKi-67を用いて免疫組織学的検索を行った。 その結果、リンパ管は腫瘍内に比べ腫瘍周囲において有意に数が多く、大きいことがわかった。また腫瘍内や腫瘍周囲のリンパ管は所属リンパ節転移のある口腔扁平上皮癌症例に有意に高かった。一方、口腔扁平上皮癌組織におけるVEGF-Cの発現と所属リンパ節転移は強い関連性が認められた。 このことより、口腔扁平上皮癌組織におけるVEGF-CとD2-40の陽性所見は所属リンパ節転移を予測する重要なマーカーとなりうることが示唆された。
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