2007 Fiscal Year Annual Research Report
メカニカルストレスによる歯周組織改造機構の解明と遺伝子導入による制御
Project/Area Number |
16390602
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
千葉 美麗 Tohoku University, 大学院・歯学研究科, 講師 (10236820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 薫 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70202851)
菅崎 弘幸 東北大学, 病院, 助教 (30333826)
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Keywords | メカニカルストレス / 遺伝子導入 / リモデリング / エレクトロポレーション / 歯科矯正学的歯の移動 / 歯根膜細胞 / Bone Morphogenetic Protein / 超音波 |
Research Abstract |
(1)実験的歯の移動後の後戻りに対する歯周組織へのBone morphogenetic protein-4(BMP-4)遺伝子導入 in vitroでSV40large T抗原transgenic ratより樹立した歯根膜細胞に伸展刺激を負荷し、BMP-4mRNAの発現をReal time RT-PCR法により確認した。また、6週齢雄性Wistar ratの上顎第一臼歯間に規格化した矯正用ワイヤーを装着して頬側に移動し、その後装置を外すと同時に、両側臼歯口蓋側にBMP-4遺伝子の局所導入を行った。in vivo electroporation法によるBMP-4遺伝子の強制発現により、BMP-4蛋白の強い発現が3日目から歯根膜線維芽細胞に認められ、導入部位の歯槽骨骨密度は増加させ、実験的歯の移動の後戻りを抑制した。 (2)超音波による歯根膜細胞をターゲットとしたin vitro遺伝子導入 ヒト歯根膜細胞に、EGFP(enhanced green fluorescent protein)遺伝子もしくはLuciferase遺伝子を、30Vrms,Duty50%,2000Pulse,10secの超音波を照射した。pEGFP発現観察とLuciferase活性の測定を行った。その結果、超音波を用いた遺伝子導入法は、高い導入が見られた。また、その発現は一過性であり、ナノバブルの併用は、有意に高い導入を示した。 (3)超音波による歯周組織をターゲットとしたin vivo遺伝子導入 6週齢雄性Wistar ratの上顎切歯歯根膜周囲組織にLuciferase遺伝子を導入し、IVIS in vivoイメージングシステムにより発現を調べたところ、ナノバブルを併用した場合の歯周組織に高い導入が確認された。
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Research Products
(7 results)