2005 Fiscal Year Annual Research Report
医療機関における看護サービスの提供と質の保証のためのデータベース開発に関する研究
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16390632
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
井部 俊子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50365839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 和弘 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50222170)
大串 正樹 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助手 (40362016)
太田 加世 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (00384660)
高畠 有理子 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (80407626)
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Keywords | 看護サービス / 看護マネジメント / ミニマムデータセット / 標準化 / 看護管理 |
Research Abstract |
目的 看護サービスの質や効率性、安全性に特に重要な影響を及ぼすとみなされる看護マネジメント指標を明らかにし、日本版看護マネジメントミニマムでデータセットを開発する。 本年度の実績 1.日本版看護マネジメントデータセット(以下「j-NMMDS」とする)の作成 前年度の文献検討によりj-NMMDSとは、看護管理者が看護マネジメントを実践する上で必要な最低限の評価指標を提供するものとした。ただし、既存の看護マネジメントデータセットの効果性を確認できなかったため、古典的な経営学説の管理原則を中心に概観し、経営学説を中心としたレビューを行った。その結果、看護マネジメントをプロセスとして捉えることとし、マネジメント全体を見渡せるようなフレームワーク(プロセスモデル)を作成した。指標については、実践において看護管理の質を標準化できるものとすることと、汎用性を考慮して、煩雑なデータ分析を行うことなく看護管理者が回答できるものとした。また、「看護サービスの質や効率性・安全性に特に重要な影響を及ぼす要因が看護マネジメントの指標としてふくまれていること」「規模や機能、看護サービスの提供体制の異なる医療施設においても比較可能な指標であるように標準化されていること」という視点で作成した。 2.看護マネジメントデータセットの信頼性・妥当性の検討 調査対象の選定は、雑誌・Webサイトからの情報を得て、j-NMMDSで高得点が予想される19病院と総務省のWebサイトより、全国の市区町村を2段階無作為抽出法によって選定した市区町村に所在している61病院を対象とし、その病院の看護管理者にj-NMMDSに回答をしてもらった。さらに、インタビューを行うことにより、j-NMMDSの信頼性・妥当性を検討し、j-NMMDSを完成した。
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