2004 Fiscal Year Annual Research Report
仮想現実手法を用いた異常分娩および医療技術モデルの教育教材の開発に関する研究
Project/Area Number |
16390640
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
交野 好子 福井県立大学, 大学院・看護福祉学研究科, 教授 (20172942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
住本 和博 川崎市立看護短期大学, 教授 (30126817)
金山 尚裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70204550)
大川 洋子 福井県立大学, 看護福祉学部, 講師 (20194087)
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Keywords | 仮想現実(Virtual Reality) / 異常分娩 / 医療技術モデル / 三次元空間 / 教育教材 |
Research Abstract |
本研究の目的は3D(三次元)の仮想現実(VR)の手法を用い、異常分娩や分娩難易度の高いモデル・医療技術モデルを開発することである。本年度は分娩難易度の高いモデルの制作に必要なモデルの決定とデータベースを作成するために分娩難易度の確認、ならびに3次元表現方法の検討を行い、コンピューターへの入力を行った。さらに基礎となる異常分娩シミュレーションの初期段階の制作を行った。 1)異常分娩・分娩難易度の高いモデルと異常分娩医療技術モデルの抽出と画像上の表現方法の決定 まず、異常分娩・分娩難易度の高いモデルは、産道通過異常モデルの胎位・胎勢・回旋異常(骨盤位、後方後頭位、不正軸進入)と産道異常(狭骨盤・男性型骨盤)とし、いずれも3Dで表現することとした。さらに双胎分娩の分娩経過、前置胎盤の種類、胎盤早期剥離、子宮収縮輪、子宮破裂はアニメーションによる表現方法をとることに決定した。 産道通過異常に対応した異常分娩医療技術モデルは、吸引分娩と鉗子分娩、骨盤位娩出術(古典的骨盤位牽出法、横8文字牽出法)、胎盤用手剥離などをアニメーション表現にすることに決定した。また、帝王切開術は3DCGまたは2Dイメージによる制作が困難であったため、実際の手術現場を立体視カメラで撮影した画像を採用することとした。 2)胎児・骨盤計測値の解析と陣痛を伴った分娩難易度の確認 異常分娩経過による母体内現象を表現するためには胎児の回旋と骨盤との位置関係を明らかにする必要がある。そこで、分娩の難易度の高い事例のX線写真を基に児頭と骨盤の形態・位置関係を確認した。 3)各モデルの画面上シミュレーションの初期段階の制作作業 基礎となる各モデルのシミュレーションの初期段階制作作業を行った。まず、3DCGと2Dイメージによる各モデルのコンテンツ構成について検討した。次にコンテンツ構成に基づき、ソフトウエア制作のために3次元表現手法をプログラム化し、初期段階としてのDVDによる検証作業を行った。
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