2006 Fiscal Year Annual Research Report
小児がんをもつ子どもと家族の看護ケアガイドラインの開発と検討
Project/Area Number |
16390641
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
内田 雅代 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70125938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 幸江 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (00311902)
三澤 史 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (30420699)
大脇 百合子 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (00438178)
足立 美紀 長野県看護大学, 看護学部, 助手
丸 光恵 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (50241980)
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Keywords | 小児がんをもつ子ども / 家族 / ケア環境 / 看護師の認識 / 看護ケアガイドライン |
Research Abstract |
本研究の目的は、看護師が、小児がんの子どもや家族に関するさまざまな問題をどのようにうけとめ、どのようにケアに繋げているのか、また、ケアを行う上で、どのような困難な事象があるととらえているのかを知り、困難な事象にアプローチする方略を探り、それらの結果を基に、よりよいケアを目指す看護師への支援のための看護ケアガイドラインを開発し検討することである。 平成18年度は、17年度末に実施した質問紙による全国調査の結果に関して、研究者会議にて協議し、調査1「わが国の小児がんをもつ子どもと家族のケア環境の実態」と、調査2「小児がんをもつ子どもと家族のケアにおける看護の実施状況と難しさについての看護師の認識」について、第4回日本小児がん看護研究会にて発表し、参加者と意見交換を行った。また、調査2の看護師の認識に関する結果の中でわが国の特徴と思われる内容を中心に、第38回国際小児がん学会(ジュネーブ)にてポスター発表を行った。 次に、前述した質問紙調査の対象者の中から、面接調査の参加協力を募り、その協力者に対して、再度の研究協力に関するインフォームドコンセントと日程調整を行い、11月にフォーカスグループインタビューを実施した。このインタビューでは、質問紙調査による問いをさらにすすめ、日頃の看護実践の中で看護師がどのように問題をとらえ、対処しているか、実際の看護場面や医療チームの取組、また、子どもや親あるいは他職種との関係性等の現状を看護師がどのようにとらえているか、また、ケア環境をどのようにとらえているか等について尋ねたところ、インフォームドコンセントの問題とそれに対する取組、子どもを見守る親と看護師との関係の難しさ等、小児がんの子どものケアに関するさまざまな問題が認められガイドラインの開発への資料として位置づけられた。 以上の結果を検討しながら研究者間で会議やメール会議を行い、小児がんをもつ子どもと家族の看護ケアガイドラインの骨子の検討を重ね、看護ケアガイドラインの執筆分担をし、ガイドラインの草案を3月末に完成させた。
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Research Products
(3 results)