2004 Fiscal Year Annual Research Report
患者および家族が必要とするオンディマンド周手術期医療情報システムの開発と評価
Project/Area Number |
16390642
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka Prefectual College of Nursing |
Principal Investigator |
高見沢 恵美子 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (00286907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 京子 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (90207085)
森 一恵 大阪府立看護大学, 看護学部, 助教授 (10210113)
吉田 智美 大阪府立看護大学, 看護学部, 助教授 (20382244)
小西 美和子 大阪府立看護大学, 看護学部, 講師 (60295756)
小関 真紀 大阪府立看護大学, 看護学部, 助手 (50321120)
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Keywords | 周手術期 / 医療情報 / 患者 / 看護師 |
Research Abstract |
周手術期患者への医療情報システムを構築するため、本年度は患者および看護師を対象に、医療情報システムの現状と課題および期待する医療情報システムを明らかにした。 (1)食生活の変化を伴う手術(胃がん、大腸がん)、活動量の変化を伴う手術(肺がん)、容貌の変化を伴う手術(乳がん)を受け6ヶ月以内の患者計55名を対象に、患者が得た医療情報と問題点、期待する周手術期医療情報システムについて半構成的質問紙を用いた面接調査を行った。その結果、患者が得た医療情報は、疾患と手術や治療の必要性、術式、術後の合併症と予防方法、術後疼痛の軽減方法、術後リハビリテーション、食品や調理方法の工夫、治療費、病院や医師の評判であり、インターネット、看護師・医師からの説明、新聞、テレビ、知人や他の患者の体験談から情報を得ていた。患者が感じている問題は、食事開始時に食事方法の説明がないこと、生存率や再発率に関する情報から恐怖感を感じたことであった。期待する医療情報は、再発を含む疾患の詳しい知識、個別的な運動や食事方法であり、自分の状態を伝えたうえで自分に適した個別的な情報提供を期待していた。 (2)胃がん、大腸がん、乳がんの看護を担当している看護師30名を対象に、患者に提供している医療情報と現在の課題、期待する医療情報システムについて半構成的質問紙を用いた面接調査を行った。その結果看護師が提供している医療情報は、手術による身体の変化、手術の合併症、合併症の予防方法、補装具、患者会についてであった。課題は、外来・病棟・他施設との連携不足、患者指導内容の不均一であり、退院後の相談窓口の開設、症状への対処の視聴覚教材、患者の意見の収集を期待していた。 これらの結果に基づき、患者および看護師の期待する医療情報システムについて構成的質問紙を作成し、現在データ収集中である。
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