2004 Fiscal Year Annual Research Report
昼夜逆転の睡眠を示す乳児と養育者の観察サテライトシステムの実装
Project/Area Number |
16390645
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
江藤 宏美 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (10213555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
中山 和弘 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50222170)
西原 京子 財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (80172683)
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Keywords | 乳児 / 睡眠・覚醒 / モーション・デテクション / 録画分析システム / 行動観察 / 動睡眠 / 静睡眠 / 睡眠パラメータ |
Research Abstract |
出生率の減少や家族形態の変化に伴って、新生児に関わる機会が減ってきている。出生後の乳児期の子どもは未知の世界であり、その睡眠や授乳などの生理的なリズムに振り回され、多くの母親は育児困難感を感じ、一過性の抑うつ状態(マタニティ・ブルーズ)に陥りやすくなるという事実がある。 今回、乳児の睡眠・覚醒状態を視覚的に観察し、その特徴を明らかにするために、客観的にデータを収集し、分析することができるソフトウェアの開発を推進した。このソフトウェアの開発は、これまで行っていたビデオソムノグラフィを用いた観察・分析方法をベースに、乳児の体動に注目しておこなった。ソフトウェアの開発に当たっては、人の動作の監視システムにおいて手法や精度に実績のある業者とのコラボレーションをとりながらおこなった。 8月に試作Ver.1を作成した後、海外共同研究者であるDr.Andersにアドバイスを受け、より精密で分析しやすいソフトウェアにするための視点を得た。試作の洗練を重ねる過程で、10月に第17回ヨーロッパ睡眠学会に参加し、各国から集まった子どもの睡眠研究者たちと意見交換をし、翌2月にオレゴン・ヘルスサイエンス大学を訪れ、子どもの発達・リハビリテーションセンター長や睡眠研究者たちと意見交換し、試作Ver.2、Ver.3と作成していった。2月には再度、Dr.Andersと詳細な部分の検討をおこない、ソフトウェアはほぼ完成した。 データの分析にあたり、当初の予定通り、これまで得られたビデオソムノグラフィのアナログデータを読み込んでデジタルデータに変換し、今回開発したソフトウェアでの分析を試みたが、画像が粗く、精緻な分析が困難であったため、分析を断念した。次年度は、実際の乳児の睡眠・覚醒データを家庭訪問によって収集し、分析を試み、データを基にしたソフトウェアの洗練度を増し、完成予定である。そしてデータを集積する。
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Research Products
(3 results)