2006 Fiscal Year Annual Research Report
昼夜逆転の睡眠を示す乳児と養育者の観察サテライトシステムの実装
Project/Area Number |
16390645
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Research Institution | St.Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
江藤 宏美 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (10213555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
中山 和弘 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50222170)
西原 京子 財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神学総合研究所, 研究員 (80172683)
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Keywords | 乳児 / 睡眠・覚醒 / 行動分析 / アルゴリズム / 録画分析 / 添い寝 / SIDS / レム睡眠 |
Research Abstract |
これまでの生後1か月における子どもの睡眠覚醒状態については、ビデオ分析による日米の研究者の観察から(一致率κ=0.76-0.94)、添い寝の状況の中で、日本の子どもの方が動睡眠(REM睡眠)が多く(72.3%:65.9%)、夜間の覚醒回数も有意に多かったという結果(8.1回:4.1回)が得られている。 これを踏まえ、今回は生後2週目と1か月における母児同室下における子どもの睡眠覚醒状態の経過を記録しようと試みた。この記録にあたっては、これまでの録画・分析手法では、データ収集の量と質に限界があることから、情報収集の手法をデジタルカメラとコンピュータを用いた機器、およびアクチウォッチ(体動検出器)を使用することとした。デジタルカメラによる録画、および分析は、今回開発したソフトウェア「観察サテライトシステム(ソフトウェア)」を用いた。 その結果、今回開発したソフトウェアは、子どもの動きを感知して動いた時間をカウントするシステムであるため、母親あるいは養育者が画面上に映り動けば動きとしてカウントされる。その部分を差し引いたあと、アクチウォッチとの信頼性は、スピアマンの相関において関連が認められた。 今後の方向性として、ヨーロッパ睡眠学会、小児睡眠学会において、子どもの睡眠研究者との交流を深めた結果、いくつかの情報を入手できた。ブラウン大学(Rhode Island)に音声分析を行っている研究グループがあること(Dr.Bany M Lester)、子どもの睡眠においては呼吸も有用な情報であるため、現在のデジタル映像に連動した呼吸測定の方法を開発するか、検討課題が明らかになった。
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Research Products
(4 results)