2004 Fiscal Year Annual Research Report
オモ・クシ系少数言語の調査研究及び地理情報システムを用いたデータベース構築
Project/Area Number |
16401008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
乾 秀行 山口大学, 人文学部, 助教授 (10241754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柘植 洋一 金沢大学, 文学部, 教授 (50092276)
小脇 光男 熊本大学, 留学生センター, 教授 (30136030)
中野 暁雄 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 教授 (70014470)
杉井 学 山口大学, メディア基盤センター, 助手 (00359910)
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Keywords | オモ系言語 / クシ系言語 / 少数言語 / 言語接触 / エチオピア / 社会言語学 / 基礎語彙 / GIS |
Research Abstract |
1.オモ・クシ系少数言語の記述のため、エチオピア連邦民主共和国で、アジスアベバ大学エチオピア学研究所の協力のもと、現地調査を実施した。同時に、言語使用や言語教育に関する資料収集および社会言語学的調査を実施した。 各メンバーの本年度の具体的な研究内容は以下のとおりである。 乾(研究代表者):(1)バスケト地域において、バスケト語の語彙、文法調査を行った。(2)バスケト地域(バルタ村)で、バスケト語の言語使用に関する社会言語学的調査を行った。(3)バスケト語の基礎語彙の音声ファイルを編集した。 柘植(研究分担者):(1)アリ語諸方言について既収集のデータの整理を行うとともに、CD-ROM作成のために音声ファイルを編集した。(2)識字教育で用いられたアリ語テクストの分析を行った。 小脇(研究分担者):(1)コンソ地域において、コンソ語の語彙、文法調査を行なった。(2)コンソ語の教育用に開発された資料を現地にて収集した。(3)コンソ地域の学校を視察し、言語教育の現状について調査した。(4)CD-ROM作成のために音声ファイルを編集した。 中野(研究分担者):(1)アガウ語をはじめとする中央クシ語の基礎的データを収集した。(2)ティグリニア語の会話資料作成のための基礎的作業を行った。 若狭(研究協力者):(1)ウォライタ語を綜合的に記述するため、面接調査・テキスト採集・参与観察・文字資料分析を行った。(2)ウォライタ語の名詞類体系の共時的記述・通時的考察を行った。 2.データベース構築に関しては、次の作業を行った。 (1)GIS(地理情報システム)サーバを立ち上げ、エチオピアの言語地図をデジタルデータ化し、系統、人口、基本語順などの基礎データを入れた。各研究者がweb上からデータの編集できるシステムを構築した。 (2)各研究者が収集した基礎語彙の音声ファイルを編集し、オモ・クシ系少数言語の基礎語彙に関するCD-ROMを作成した。
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Research Products
(1 results)