2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16401012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
三木 聰 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90165986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 芳郎 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30091474)
吉開 将人 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80272491)
松下 憲一 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助手 (60344537)
山本 英史 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (90127796)
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Keywords | 伝統中国 / 判牘 / 史料 / 訴訟 / 裁判 / 明清 |
Research Abstract |
本プロジェクトは、3年間の調査研究を通じて、最終的にはその成果を『伝統中国判牘資料目録』(仮称)として編纂・公刊することを目的としている。 その初年度として本年度は当初の予定通りに、まず海外での調査を前提として、国内における判牘史料の所蔵調査を行った。平成16年8月26日〜同28日には、研究代表者三木聰が京都大学人文科学研究所において、主に影照本を中心とした資料調査を行い、また、平成16年11月13日〜同16日には、同じく三木が東京大学東洋文化研究所において、主として大木文庫本を中心とした判牘の調査を行った。 海外調査については、まず平成16年9月19日〜同10月3日の期間において、研究代表者三木聰および研究分担者津田芳郎・松下憲一・山本英史の4名が北京を訪問し、中国科学院文献情報中心・中国社会科学院法学研究所・中国国家図書館において、従来、ほとんど顧みられることのなかった普通古籍を中心とした判牘史料の調査を行い、多大な成果を得ることができた。当該の調査では、清代初期から民国初期までの、これまで全く知られることのなかった約40種類に及ぶ判牘史料を発掘できたのである。例えば、張扶翼『望山堂〓語』(湖南)、宜允粛『雲陽政略』(湖南)および李〓仁『治祝公移』(山東)の3種は、ともに清初の康煕年間のものであり、数多くの判牘を収録している。きわめて貴重なものだといえよう。なお、これらの新史料については、現在の資料整理が一段落した後、次年度中には史料紹介の一文を発表したいと考えている。また、平成17年3月26日〜同31日には、同じく上記4名が台湾の台湾大学・中央研究院歴史語言研究所・国家図書館(ともに台北)で判牘史料の閲覧・調査を行うと共に、前二者において学術交流を行った。
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Research Products
(6 results)