2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16401017
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊藤 伸幸 名古屋大学, 文学研究科, 助手 (40273205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 直人 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (60240800)
小田 寛貴 名古屋大学, 年代測定総合研究センター, 助手 (30293690)
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Keywords | メソアメリカ / 都市 / ロス・ナランホス / タスマル / 球戯場 / 建築物の変遷 |
Research Abstract |
メソアメリカにおける都市発展過程に関する発掘を実施した。ホンジュラス、ロス・ナランホ遺跡とエル・サルバドル、タスマル遺跡において、都市遺跡内における主要建造物群のメソアメリカ史における位置を把握するために行った。 ロス・ナランホス遺跡においては、2005年の調査許可とは別に、ホンジュラス人類学歴史学研究所と2006年調査の契約を交わした。2005年8,9月と2006年2,3月に考古学調査を行った。発掘では最も古いと考えられる6号建造物を調査し、編年的研究を行うための基礎的な遺物を得る事が出来た。また、2,3号建造物では建造物の一部である石壁を検出することが出来た。また、建造物と関連して、都市の発展過程を探るための手がかりとなる遺物を得ることが出来た。 一方、タスマル遺跡では、発掘によって、仮説の検証を行った。測量調査による仮説では、中心となるピラミッドの下層に、東西南北に、列柱を持つ建造物がある可能性が考えられる。現在、みられる姿では北と西に建造物があるが、発掘では東と南に試掘坑を入れた。その結果、仮説を実証するまでには至らなかったが、東と南の建造物の存在の可能性は窺えた。また、そのピラミッドの北西にある球戯場でも発掘を行い、タスマル遺跡における都市発展過程を調査した。 今年度の主な研究業績としては、タスマル遺跡において、建造物の変遷が床の重なりと建造物の建築構造によって、数時期あった事が明らかになった。また、球戯場では平行してあったと考えられる建造物の一部を確認した。ロス・ナランホス遺跡では、建造物の建築構造と遺物から、都市発展に関する基礎的な資料が得ることが出来た。これらの調査から、都市遺跡内における建造物群の時期的変遷から、メソアメリカにおける都市発展史に関するデータが蓄積できた。
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Research Products
(3 results)