2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16401020
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Research Institution | ANCIENT ORIENT MUSEUM |
Principal Investigator |
脇田 重雄 (財)古代オリエント博物館, 研究部, 研究課長 (00175069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 恵子 (財)古代オリエント博物館, 研究部, 調査係長 (30132757)
津村 眞輝子 (財)古代オリエント博物館, 研究部, 研究員 (60238128)
常木 晃 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (70192648)
西山 伸一 独立行政法人東京文化財研究所, 文化遺産国際協力センター, 特別研究員 (50392551)
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Keywords | シリア / 都市文明 / 考古学 |
Research Abstract |
1.本研究の最終年度の現地調査は、8月から9月にかけてテル・マストゥーマ出土遺物の補足的な整理研究を実施した。とりわけ動物骨及び貝類の整理分析では、研究分担者の西山伸一が中心となり、研究協力者のCarine TOMEが分析を担当し、前年度分(BAOM25,pp.87-116,2005参照)を含めて合計9,808点の分析調査を行い終了した。 2.イタリア隊が発掘調査を行っている近隣の大都市遺跡テル・マルディーフ及びテル・アフィス出土の動物骨等についての情報交換を行ったところ、これらの遺跡で海産の巻貝類が出土していないことが判明し、同じ地域社会の鉄器時代で経済的な役割の違いが明らかとなってきた。 3.テル・マストゥーマ周辺遺跡の調査で作成した地形測量図はコンピュータトレース作業によりデジタル化し、3次元画像の作成に対応できるように加工を施した。 4.テル・マストゥーマの最終報告書刊行にむけて、建築遺構図及び出土遺物の実測図のデジタル化作業を行い、版下の作成を一部で試みた。 5.研究協力者の和田久彦はテル・マストゥーマ鉄器時代の第3区画の研究報告をまとめ「研究成果報告書」に収録した。 6.最終年度後に提出する「研究成果報告書」を作成した。さらに本研究で得られた成果は「古代オリエント博物館紀要(BAOM)」などで逐次公表していく予定である。
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Research Products
(6 results)