2006 Fiscal Year Annual Research Report
マレーシアにおける森林資源を中心とした総合的な開発と保全についての研究
Project/Area Number |
16402001
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
高樋 さち子 秋田大学, 教育文化学部, 助教授 (00261644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下渡 敏治 日本大学, 生物資源学部, 教授 (00120478)
KINGSHUK Roy 日本大学, 生物資源学部, 講師 (10339294)
福岡 克也 東亜大学, 大学院総合学術研究科, 教授 (80062777)
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Keywords | 森林伐採 / パームオイルプランテーション / マレーシア / バイオエネルギー |
Research Abstract |
国連により2001年には,21世紀の国際社会の共通開発目標として「ミレニアム開発目標(MDGs : Millennium Development Goals)」を設定した。具体的な数値目標として2015年までに達成する8テーマ,18ターゲット,48指標を掲げている。今年度は,本研究と関連ある「目標7:環境の持続可能性を確保する」「目標8:開発のためのグローバル・パートナーシップを構築する」の2目標に従い本研究を進める。 また,2002年ヨハネスブルグサミットの,地球共同体の持続可能な開発の「基本構成3要素:経済開発・社会開発・環境保全」を相互依存・相互補給して進める。 今年度本研究の目的であるマレーシア・カリマンタンを現地調査とし,流域周辺の森林・川辺林の破壊状況の調査を進めた。1998年サバ州では,"Water Resources Enactment 1998"が施行されているが,この法令と現状とが乖離している部分が多く発生している。特に汽水域周辺の環境悪化(水環境・森林環境・土壌環境)が進んでいることが現地調査から判明した。 また、パームオイルプランテーションによる森林伐採の状況をLahad Datuの現地調査を実施した。2005年12月,サバ政府が全額出資をするPOIC Sabah Sdn Bhdは,バイオディーゼルエ場建設のための合弁契約をSuria AmaとEco Solutions Co.Ltd.と締結した。サバ州のLahad Datu専用工業団地では,年間30万tの生産能力を保有するバイオディーゼル工業が建設される。2008年この工場稼働時において,世界最大規模のバイオディーゼル工場となる。 このLahad Datuにおいて,POICの現地調査と衛星画像を比較して分析をした。このPOIC地域はPhase 1,Phase 2区域と順に造成を進めていった。ただしPhase 2の環境アセスメント終了予定は,2006年12月4日であり,最終調印は2007年1月8日と発表されている。しかしすでに2006年7月の時点で大部分の造成が進んでいる状況である。通常EIAへ終了後調査報告が公開され,プランテーション造成が開始となる。この衛星画像より環境影響評価の最終評価報告書以前に,森林伐採が進められていることが明確になった。この状況について現地調査を進めた。
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Research Products
(2 results)