2004 Fiscal Year Annual Research Report
知の創造を促す組織学習と人材育成 -日米自動車企業の比較研究-
Project/Area Number |
16402021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
植木 英雄 東京経済大学, 経営学部, 教授 (40146981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 雄志 専修大学, ネットワーク情報学部, 教授 (10178486)
宮下 清 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (50239399)
植木 真理子 京都産業大学, 経営学部, 専任講師 (20351265)
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Keywords | ナレッジ・マネジメント / 研究のフレームワーク / 基本仮説・作業仮説 / 自動車企業 / 情報機器企業 / アンケート調査 / ウェブ質問票 / サプライチェーン・マネジメント |
Research Abstract |
平成16年度の研究実績の概要は、以下の通りである。まず、関連する先行研究について体系的・包括的なレビューを行い、研究のフレームワークを作成した。この研究の枠組みに基づき、7月から9月にかけて研究テーマに適合する国内および米国での予備調査を実施し、代表的な自動車企業と情報機器企業の訪問調査(12社)を行った。これらの予備調査結果を踏まえて、5ヶ月にわたりメンバー全員による6回(延べ30時間)の研究打ち合わせ会議を経て、本調査に必要となる基本仮説・作業仮設を設定し、仮説に基づく質問票(76個)および本調査インタビュー質問項目(35個)の日本語版、英語版をそれぞれ作成した。英語版の作成においては、アメリカの研究協力者により英語文のネイティブ・チェックを行った。また、本研究では、アンケート調査回答の回収率を高めるために、ウェブ質問票の回答に必要なサーバのサイト開設準備にも取り組み、平成17年4月から実施できる体制を構築した。 先行研究および米国予備調査の一部として、組織学会2005年度年次大会(2004年10月、日本福祉大学)で研究報告「日米自動車企業にみるナレッジ・マネジメントの展開と課題」を行った。これに加筆・修正したものを研究論文として執筆し、東京経大学会誌に投稿し、平成17年3月に刊行された。(「日米自動車金業にみるナレッジ・マネジメントの展開-SCMとナレッジ・マネジメントの融合化の実践と課題-」『東京経大学会誌-経営学-』244号)。 本稿では、ナレッジ・マネジメントがサプライチェーン・マネジメント(SCM)や情報システム化の展開においてどのように融合的に実践されているかを日米自動車企業におけるサービス部品の物流・販売業務の事例分析により明らかにした。また、本研究成果から、日米情報機器企業も比較対象とする今後の科研費の本研究プロジェクトの実施に向けて、基本・件業仮説の設計に資する重要な研究のインプリケーションを提示することができた。 これらの一連の研究作業を遂行するに当たって、全員で適宜研究打ち合わせ会議を実施し、また、アメリカの研究協力者とは9月の訪問時の検討会議以来、メールで適宜検討・相互調整を行ってきた。
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Research Products
(1 results)