2006 Fiscal Year Annual Research Report
「世界の工場」の中国化と日系企業の管理会計・原価管理の現地適用と現地適応
Project/Area Number |
16402023
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
井上 信一 香川大学, 経済学部, 教授 (10104704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姚 峰 香川大学, 経済学部, 教授 (90284348)
朴 鏡杓 香川大学, 経済学部, 助教授 (40346630)
宮脇 秀貴 香川大学, 経済学部, 助教授 (20294746)
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Keywords | 世界の工場 / 中国化 / 国際貿易 / 管理会計 / コストマネジメント / 現地適応 / 日系企業 / 社会主義市場経済 |
Research Abstract |
日系企業への面談調査を中心にした実証研究により、ハイスピードな事業展開と急速なコスト削減への対応が中国経済・企業の常態で、それへの迅速かつ適切なマネジメントが要請されている。今年度の調査研究の内容はつぎのとおりである。 1、中国経済、産業、企業及び日本の多国籍企業の中国進出に関連する文献・資料の収集。 2、国際貿易、経済特区における投資状況、外資系企業の進出・受入状況の調査と資料収集。 3、北京・青島では、日系企業(機械工業、食品業)の管理会計・原価管理の面談調査と共に、企業形態(独資か合弁)による特性を理解可能になった。 4、廈門、上海、張家港、南通でも、日系企業への面接調査により、風土、文化、政治体制、経済システムのその中国的な特性と共に、そのグローバルな変化、スピードへの対応が大きな課題であることが理解できた。また同時に、台湾と中国本土との関係が、とりわけビジネス面では強く、日本と中国のビジネス関係を理解する上で、「香港」と共に「台湾」がもう一つのキーワードであることが理解できた。 5、韓国企業の工場見学と共に、日、中、韓、とくに日本企業、韓国企業の中国進出の特性と対応についてヒアリング調査と共に関連資料の収集を行った。 6、中華人民大学、青島大学、華僑大学(中国)、啓明大学(韓国)などの研究者との交流(討議、関連資料の収集)とJETROにおいて、研究課題の深化と関連資料の収集を行った。 7、月本国内では、日系企業の親企業サイドへの訪問調査により、日本サイドからみた、わが国企業のグローバル化とその対応について、全体的なパースペクティブを得ることが可能になった。
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Research Products
(2 results)