2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16402030
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
園田 茂人 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (10206683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菱田 雅晴 法政大学, 法学部, 教授 (00199001)
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Keywords | 都市階層調査 / 第2フェーズ / 比較社会学 / 中国 / 香港・台湾 / 中印比較 |
Research Abstract |
今年度から中国都市階層調査の第2フェーズを開始した。2005年7月に、香港大学の王向華、台湾・東呉大学の張家銘を日本に招聘し、中国の階層調査をめぐる比較社会学的視点について情報を交換し、質問票の内容についての吟味を加えた。同年9月に、今回の第2フェーズの調査を実施・担当する天津社会科学院社会学研究所の潘允康を招聘、質問票の具体的な内容の詰めを行うとともに、4都市(天津、上海、重慶、広州)でのサンプリング方法(特に従来のサンプリング地点が町村合併によって変更していた場合のサンプリング方法)について討論を行い、現地調査の委託についての契約を結んだ。2005年12月には台湾・中央研究院社会学研究所の蕭新煌と、2006年1月には香港・中文大学社会学系の呂大樂と、それぞれ質問票内容の確認と分析方針についての意見交換を行った。 天津からの連絡によると、すでに3都市での調査を終了し、データ入力もほぼ完了しているという。広州での調査が難航しているようだが、その現状把握を含め、2006年3月末に天津に飛ぶ予定になっている。 他方で、中国との比較対象として、近年インドが注目されるようになってきており、今年度は別のプロジェクト費用を利用して、中間層に注目した中印比較を念頭に置いた調査を実施した。費用や労力、事前情報などを考慮して都市でのサンプリングではなく、日系企業でのサンプリングから、中国とインドの中間層に見られる共通点と相違点に関するパイロット調査を実施しており、やはり2006年3月にインドに飛んで、現地の研究者と解釈枠組みに関する意見交換を行う予定になっている。 総じて調査・研究はスムーズに進んでおり、第2フェーズのデータを使って、本プロジェクトの成果を中公新書から刊行する計画を立てており、すでに編集会議では企画として通っているため、あとは執筆するだけの段階になっている。
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Research Products
(5 results)