2004 Fiscal Year Annual Research Report
日中瑞3か国の社会福祉関連労働における労働環境・条件と作業負担に関する比較研究
Project/Area Number |
16402035
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
島岡 みどり 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (30135389)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蛭田 秀一 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 助教授 (30173272)
小野 雄一郎 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80135334)
堀 文子 岐阜医療技術短期大学, 講師
|
Keywords | 介護 / 保育 / 作業負担 / 身体活動量 / 体力 / 健康 / スウェーデン / 中国 |
Research Abstract |
本年度は4年計画の初年度として、本調査ための準備作業を実施した。すなわち、スウェーデンと中国の海外共同研究者に現地で面会し、その後Eメール等で連絡を取りあいながら、本調査に向けての調査項目の絞込みと問題点の整理を行った。その結果、調査対象者を高齢者介護職員および幼児保育職員とし、調査項目の内、アンケート調査においては、基本属性、勤務・雇用状況、職場環境、作業内容、健康状態、生活状況に関する質問項目を含めることを確認した。また、フィールド調査項目として、身体活動量計(スズケン社製)と心拍数記録装置(ポラール社製)を用いた生活活動量測定を行うこととした。さらに、体力測定調査項目として、筋力・筋パワー(握力、体幹筋力、跳躍長)、全身持久力(最大酸素摂取量)、柔軟性(体前屈)を測定することとした。本年度は、中国と日本の幼児保育職員について調査項目を絞ったパイロット調査(日本はアンケート調査のみ)を実施した。現時点で結果は分析中であるが、特に注目すべき点をあげると、中国の幼児保育施設である幼児園は日本の保育園と幼稚園の機能を併せもっており、そこには主に教科教育を担当する教師と保育を担当する保育員の2つの職種の職員がおり、作業負担の特徴として、教師は持ち帰り仕事の頻度がより多く、保育員は幼児を含む重量物保持の頻度がより多い傾向がみられた。このことから、作業負担軽減を目指す際には、同じ職場の職員であっても職種の特徴を考慮すべきことが強く示唆された。
|