2006 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける次世代育成支援政策と地域・国際ネットワーク形成に関する調査研究
Project/Area Number |
16402041
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
丹羽 孝 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (10113325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宍戸 健夫 同朋大学, 社会福祉学部, 教授 (20086135)
金田 利子 白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (60086006)
勅使 千鶴 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (20086010)
亀谷 和史 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (00214552)
一見 真理子 国立教育政策研究所, 国際研究協力部, 総括研究官 (20249907)
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Keywords | 東アジア / 次世代育成支援 / 地域・国際ネットワーク / 子育て支援 / 保育の質 / 第三者評価 / アイデンティティ / 幼少連携 |
Research Abstract |
1.平成18年度海外調査は、以下の内容で実施した。 (1)11月4日から10日にかけて、中国・北京市を中心に、子育て支援政策の実態及び幼児教育機関(託児所、幼児園等)の実態調査を行った。加えて、中国幼児教育界の中心的な方がたである祝士媛、張燕、蘇新北京師範大学教授たちと懇談し、大きな成果を得た。(詳細は研究報告書に記載)。又、これに加えてファンシャオシャ中国学前教育学会理事長と懇談し、第60回日本保育学会において記念講演を計画し、日中幼児教育研究交流のさらなる発展を図ることとした。 (2)12月11日には、一見真理子が、中国学前教育学会に参加し、研究発表を行った。 (3)本年度第1回、韓国班調査研究は9月初旬、光州市周辺の特徴的な幼児教育施設調査、及び全南大学校金英玉教授訪問等を行った。これは日本福祉大学COEプログラムとの共同研究の形で行われた。第2階調差は3月4日から10日にかけて、新しく設立された梨花女子大学校付設オリニジップの調査を中心に行われた。中でも本研究を通じて交流が生まれた韓国幼児教育学会と日本保育学会との研究交流が具体化し、第61回日本保育学会名市大大会では、初めて学会水準での正式交流が実現することとなった。 2.国際シンポジウムの開催 2007年2月11日〜12日にかけて、韓国に特化した国際シンポジウムを開催した。日本福祉大COEプログラム韓国児童班との共同で開催したこのシンポでは、金勝権韓国社会保険研究員社会政策本部長(社会学)、金明順延世大学教授(保育)、呂順浩京畿道家族女性政策局長、劉愛烈サムソン福祉財団副理事長、及び鄭ビョンホ韓陽大学教授を招聘した。日本側では丹羽及び勅使が話題提供者として意見発表を行った。招聘者の質が高く、大変多くの成果を得た。この成果は、後ほど書物として公刊する予定である。 3.研究資料のまとめ 以上のような経過をへて、本研究では以下の二つの大きな研究成果を得た。一つは韓国班の手による韓国幼児教育のアイデンティティ形成に関する基本文献の翻訳の完成である。その成果は資料集として添付する。これは日本では初めての韓国幼児教育専門書の翻訳であり、かつ、その内容は第7次韓国幼稚園教育課程の方向性を示す重要なものであることを付言したい。もう一つは中国班による研究総括である。かねて課題となっていた全託問題への、私たちの研究成果がやっとまとめることができたことは大きな成果である。
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Research Products
(7 results)