2005 Fiscal Year Annual Research Report
幼児教育における教師の保育観の日米比較文化研究:ビデオ刺激法による検討
Project/Area Number |
16402042
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Research Institution | The National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
小田 豊 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 理事長 (50024998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋田 喜代美 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00242107)
芦田 宏 兵庫県立大学, 人間環境学部, 助教授 (20222606)
鈴木 正敏 兵庫教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (90273820)
門田 理世 西南学院大学, 文学部, 助教授 (10352197)
野口 隆子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 専任講師 (30383334)
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Keywords | 比較文化 / ビデオ刺激 / 保育観 / 日独米 / 多声的エスノグラフィー / 質的研究 / 幼児教育 / 遊び |
Research Abstract |
日独米の3カ国の比較研究を進めるにあたって、第1に共同研究者との研究基盤の共有をはかるべく、ヨーロッパ幼児教育学会(EECERA)において、日独間でのビデオ研究の分析について両国各々自国保育者のデータについて研究を発表した。またその中でカテゴリーを再度共同構築する必要が出てきたため、語頻度分析、意味内容カテゴリー抽出を日本側で作成し、そのカテゴリーに基づいてドイツ側がさらに自国プロトコルから下位カテゴリーを作成し、それに対して日本側でさらに下位分化カテゴリーを作成した。この日本側の作業に関しては、日本発達心理学会で研究発表とシンポジウムを開催した。また日本側データについては、園文化を保育の質尺度においてタイプ訳してそのタイプと保育者プロトコルとの関連について検討を行い、日本保育学会で研究発表を行った。 第2には、日本の保育観をアメリカの保育観と比較するために、プロジェクトアプローチに焦点をあて、日本の保育の特徴を東アジアの保育の特徴とともに整理しまとめた出版原稿を作成した。印刷出版は2006年度となったが、現在の保育動向をまとめることによって日米の志向性の相違を理論的に検討した。またアメリカのプロジェクトアプローチを紹介するための翻訳出版を行った。 第3には、ビデオ刺激法という方法論についての研究をさらに深めるために、多声的ビジュアルエスノグラフィー法を最初に開発したJ.Tobin氏、ビデオ記録によってプロジェクト研究を進めているイタリア レッジョ・エミリアのLella Gandini氏を招聘して講演をしてもらう中で議論を深めた。このビデオ刺激法についての先行知見をもとにして、2006年度AERAではビデオを利用した質的研究法に関するシンポジウムを申請したところ採択され、シンポジウムを行う予定である。
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Research Products
(7 results)