2004 Fiscal Year Annual Research Report
カナダ北極域におけるオーロラ・超高層大気の高感度光学観測
Project/Area Number |
16403007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小川 忠彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60271607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩川 和夫 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (80226092)
大塚 雄一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (40314025)
家田 章正 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (70362209)
西谷 望 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (10218159)
細川 敬祐 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (80361830)
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Keywords | オーロラ / 極冠域プラズマパッチ / 大気重力波 / 人工衛星-地上共同観測 / サブストーム / 磁気嵐 / 国際情報交換 / カナダ:アメリカ |
Research Abstract |
1.平成16年4-6月に、日本滞在中のSRI international(米国)のDr.R.Tsunoda氏と、Resolute Bayでのレーダー機器の状況、光学観測の状況などに関する打ち合わせを行った。 2.平成16年9月に海外共同研究者のMende博士(米国)、Donovan博士(カナダ)、カナダ極冠域のResolute Bayを訪れ、現地の状況を把握するとともに、共同研究の打ち合わせを行った。 3.THEMIS衛星との衛星-地上ネットワーク観測に向けた準備を行うために、12月にサンフランシスコを訪れ、同地のAGU Fall Meetingで行われるTHEMIS関係のミーティングに参加すると共に、Mende博士、Donovan博士と情報交換を行った。 4.平成17年1月の新月期間に、カナダ極冠域Resolute Bayに全天カメラを設置して、無人自動観測を開始した。データ入れたDVDディスクを月1回程度、現地の人が交換し、日本に郵便で送ってもらう。観測波長は557.7nm(酸素原子、発光高度:90-100km)、630.0nm(酸素原子、発光高度:200-300km)、777.4nm(酸素原子、発光高度:300-400km)、700-900nm(OH分子、発光高度:80-90km)、589.3nm(ナトリウム原子、発光高度:85-95km)、572.5nm(バックグラウンド連続光のモニター)の6波長を切り替えながら行っている。このデータはホームページで公開している(アドレスはhttp://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/omti/index.html) 5.平成17年1月にカナダ・オーロラ帯のAthabasca観測点を訪れ、平成17年度夏期に機器を設置するサイトの見学をおこなった。 6.光学フィルター、コントロール用PCを購入し、すでに製作してある光学系に組み込むことによって、Athabasca観測点に設置する高感度単色全天カメラシステム1式を製作した。 7.1994年のSTEP期間にカナダで得られた全天カメラデータとそのとき上空を通過していたDMSP衛星のオーロラ粒子データを解析し、サブストーム開始時のオーロラ発光に伴う降り込み粒子の特徴を明らかにした。
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Research Products
(1 results)