2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16404019
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
角 幸博 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (40001995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石本 正明 北海道大学, 大学院工学研究科, 助手 (60001989)
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Keywords | 樺太 / サハリン / 近代化遺産 / 実測図 / 拓銀 / 博物館 / 樺太日日新聞 |
Research Abstract |
本研究では、旧豊原町役場(1928年)、旧王子製紙豊原工場硫黄倉庫の実測調査および平成17年度実測の旧北海道拓殖銀行豊原支店(1931年)、旧樺太庁部長官舎(1924年)、旧樺太庁博物館(現サハリン州立博物館、1937年)、旧樺太庁会議室(1934年)の補足実測調査を実施した。当初予定していた旧樺太庁立豊原病院(現ユジノ-サハリンスク陸軍病院、1931年)については3年間希望を出し続けたが、許可されなかった。とはいえ、旧樺太庁会議室、旧樺太庁部長官舎が、いずれも軍関連施設として利用されているものの、調査の機会を得られた点は、本研究の成果であろう。なお、実測調査対象として、豊原病院のかわりに旧王子製紙豊原工場硫黄倉庫を加えた。実測図としては、旧豊原町役場(9枚)、旧北海道拓殖銀行豊原支店(8枚)、旧樺太庁部長官舎(6枚)、旧樺太庁博物館(11枚)、旧樺太庁会議室(9枚)、旧王子製紙豊原工場硫黄倉庫(4枚)を作成し、歴史的建造物としての史的評価を行った。 樺太日日新聞に見られる市街地形成および建設活動に関しては、前年度の補足記事収集を終え、関連記事一覧として、2,372件の関連記事を収集した。これらを、1)都市の成長と市街動向に関する記事(270件)、2)市街地整備事業と関連諸施設に関する記事(1,076件)、3)製紙工場等の立地とその影響に関する記事(583件、重複含む)、および4)建築活動に関する記事(530件)に分け、さらに細分類した記事データベースをエクセルデータとして作成した。同記事には、灯台や鉄道関連施設、鉱山施設関連の近代化遺産関連の記事も見られ、あわせて収集分析を実施することができた。
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