2005 Fiscal Year Annual Research Report
3R(リユース・リディース・リサイクル)技術開発に及ぼす環境規制のあり方
Project/Area Number |
16404023
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 崇 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (20112360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 悦郎 東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (70312650)
吉本 敦 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助教授 (10264350)
GRABDA Mariusz 東北大学, 多元物質科学研究所, 研究機関研究員 (00400432)
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Keywords | 3R技術 / 廃棄物再資源化 / 環境規制 / 環境政策 / 環境技術 |
Research Abstract |
本研究は、これまで各国で開発された3R(リユース・リデュース・リサイクル)を中心とした環境技術の調査を行い、その技術開発の動向がそれらの地域性・経済・具体的な環境規制とどのように関わっているかを日本との比較において明らかにするものである。特に経済成長(たとえばGDP)と環境問題への意識の変化ならびにどのような問題が顕在化するのかとその問題への具体的な対応を3R技術の開発動向を通して考察する。その結果は、すぐれた3R技術を保有する日本が世界に向かってそれらの技術をどのように移転することが可能かを、地域別に、時間軸を考慮しながら検討するために大きな貢献をするものと思われる。最終的には日本が世界において環境面からのリーダーシップをとることを大きく支援するための具体的な指針を示すことが可能となる。 本年度は、前年度に引き続き海外における3R技術の調査を行った。各調査国において、大学、研究所、省庁などから3R技術に関する情報を得た。また、前年度得られた調査資料内容に関して詳細に評価を行い、分類・整理を行った。本年度訪問調査した国は次の通りである。 北米圏調査:カナダ(中村 崇) アジア圏調査:中国(柴田 悦郎) オセアニア圏調査:オーストラリア、ニュージーランド(Mariusz Grabda) ヨーロッパ圏調査:オーストリア、スロバキア、チェコ(吉本 敦) 以上の情報を収集後、データを整理し、それぞれの地域における3R技術の開発・稼動状況を決定する本質的な社会科学的因子の解析を進めた。特に、地勢学的状況が及ぼす影響に関しては、可能な限り定量的評価を行うように検討した。
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