2004 Fiscal Year Annual Research Report
ミャンマーにおける少数民族の生活環境に関わる伝統的知識の科学的解明
Project/Area Number |
16405004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
佐竹 元吉 お茶の水女子大学, 生活環境研究センター, 教授 (10170713)
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Keywords | 少数民族 / 天然資源の調査 / 麻薬植物(ケシ) |
Research Abstract |
ミャンマーの少数民族が持っている生活様式の違いを比較しながら、特徴を物性面と機能面から解析する証左を行う。鎖国状態の国への最初の大型の研究事業ではあるが、ミャンマーは少数民族の貧困対策を国策としていること、本研究はミャンマー連邦内閣との共同研究同意書(2002年4月主任研究者がNPOの代表として契約したもの)があり、すでにどの地域で調査するのかの予備調査は完了いる。 平成16年と平成17年の2年間では(1)食用素材としてのコメ、野菜や魚の調理方法及びその特徴と調査する、(2)伝統的な民間薬の植物名の解明と機能成分の解明、(3)色彩豊かな民族衣装の染料と繊維の原料の解明とその機能性解明、(4)水環境の調査を通して、飲料水、下水の汚染状況の調査をする。 天然資源の調査に関しては1940年以後、ほとんどされておらず、わずかに観光地での植物調査が東京大学理学部及び高知県立牧野植物園で行っているのみである。アメリカのスミソニアン博物館から研究員が単発で調査されているが、行動が制限され成果があがっていない。 何故、われわれの研究がミャンマーで自由に行われるのかは、「厚生労働省は麻薬植物(ケシ)の代替植物プロジェクトを佐竹主任研究者が国立医薬品食品衛生研究所生薬部長の時に研究費を付けて、研究をさせた。この研究は国連の乱用薬物事業の一環として、ミャンマー政府も活動を了解している。」ことによる。ミャンマー政府は閣議で、佐竹主任研究の活動を保証する了解文書出したため、国内での自由な移動が保障されている唯一の外国人となった。このため、少数民族の経済的自立に貢献できるものなら、広く研究対象になることになった。 第4回お茶の水ミャンマーフォーラムを開催し、広く研究に用を発表した。(学外の参加者120名)
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